日本ミステリー文学大賞新人賞について
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文学賞を受賞するにはどうすればいいのか、傾向と対策はどう立てればよいのか。
多数のプロ作家を世に送り出してきた若桜木虔先生が、デビューするための裏技を文学賞別に伝授します。
今回は、日本ミステリー文学大賞新人賞について、触れることにする。昨年の十月十八日に、第十四回の受賞者が発表になり、幸いにも、私の講座の生徒の石川渓月さんの『煙が芽にしみる』が受賞作に選ばれたので、その執筆過程も含めて、少し掘り下げて触れることにしたい。
既に自己流で何作も書いていた小説現代長編新人賞受賞者の田牧大和さんの場合と異なり、石川さんは、小説を書くのは初めてということに加え、多忙な定職をお持ちなので、執筆指導は、一年以上の長期間に亘った。日本ミステリー文学大賞新人賞への応募にしても、当初は間に合いそうにない状況だったのだが、「この作品は傾向的に日本ミステリー文学大賞新人賞に合っているから、有給を取ってでも何でも良いから、どうにか締切に間に合わせましょう」とメールで励まして、辛うじてぎりぎりセーフで間に合ったものが、幸いにもグランプリを射止めることができた。私の生徒は、一昨年も菊谷智恵子さんが候補四人の中まで残り、初の小説執筆、一年以上の長期間という点も同じだったが、菊谷さんの場合は最後の追い込みのところで精神的にへたばってしまい、肝心のラストが腰砕け状態になった。選評でも、その点を酷評されることになってグランプリに届かなかった。
私は、当講座でも何度か触れているが、新人賞受賞は、選考委員に〝目新しさ〟を感じてもらうことがキーポイントになる。そのせいで、自然と新人賞受賞作の舞台は、辺鄙な田舎に偏ることになる。大都会を舞台にする作品の受賞は、物語自体が大都会でなければ成立し得ない場合(舞台が大病院だとか大企業の本社など)に限られる。また、その大都会も、東京近郊の首都圏であるよりは、地方の政令指定都市以下であるほうが望ましい。
石川さんが応募作に添付した梗概は次のようである。
『九州一の歓楽街、福岡の中洲で街金を営む小金欣作。かつては〝マムシの欣〟と呼ばれ、〝ハブの亮二〟とのコンビで名うての地上げ師として知られていた。しかし、今は名前の通り、小金を扱い金策に走る毎日の、しがない街金業者だ。ある夜、借金の取り立て先の中洲のオカマバー《メロンの城》で、ママのメロンの不思議な魅力に触れる。メロンは地元の暴力団、芳崎興業に一千万円の借金があった。芳崎興業は《メロンの城》の入ったビルを買い叩き、風俗ビルにしようと計画していた。小金は、ひょんなことで、芳崎興業の幹部の大政から、高校生の夢子を救った。夢子は、芳崎興業に騙されて風俗店で働かされている友人の夏美を救うために一人で事務所に乗り込んだのだ。これがきっかけで、小金が昔のマムシに戻って仕事を横取りしようとしていると大政は勘違いし、小金を潰しにかかる。否応なしに大政と闘わなければいけない立場に追い込まれた。夢子と、夏美の恋人の翔一が、若い真っ直ぐさで芳崎興業に噛みつくのを見かねて、二人を匿いながら、夏美を助け出すためにも力を尽くす羽目に陥る。大政に殺されそうになりながら、マムシと呼ばれた頃の知恵と度胸で、何とか切り抜ける。闘いで心が折れそうになる度に、メロンの笑顔が、小金を救ってくれた。闘争の中で、数年前、かつての相棒ハブが、芳崎興業との最後の勝負に負けて自殺したことを知った。中洲のクラブで働くハブの女房、桜子も巻き込んで、芳崎との闘争が続く。小金は、次第に桜子に惹かれていく。死んだ相棒の女房に対して、抱いてはいけない感情を必死に抑えながら、芳崎興業との闘いを続ける。小金は、芳崎の風俗部門を仕切る通称・小政も敵に回す。小政が、山中で大麻を大量に栽培していると知り、取引現場で起きたトラブルに乗じて小政を車で跳ね飛ばし、力尽くで小政との勝負を制した。さらに銀行マン上がりで、大政の知恵袋の沼田の言葉から、大政が、ナイジェリアの手紙と呼ばれる国際詐欺で、組の金に穴を開けたと読み、小切手を使った手口で大政を嵌め、中洲進出を目論む組織を利用して大政との勝負に決着を付けた。しかし、実は裏で糸を引いていたのは、大政を追い落とそうと企んだ沼田だった。最後に沼田に利用され、死んだと思った小政に拉致される。結局、小金は、沼田の悪知恵に救われ、小政は警察に逮捕された。全てが終わったが、桜子への思いを告げることはできなかった。《メロンの城》に飾ってあるサックスを譲り受け、誰もいない店で、思い切り吹いた。それで満足だった』
で、当初のプロットでは、この作品の舞台は福岡の中洲ではなく、新宿の歌舞伎町だった。
石川さんは早稲田大出で、歌舞伎町に土地鑑があったから、どうしても歌舞伎町を舞台に書きたいとの希望だったが、私は読むなり、即断で「歌舞伎町が舞台では新人賞は絶対に取れません。福岡を舞台にして、登場人物には全員、こてこての博多弁を喋らせなさい」と指示した。まだ一作も書いたことがない人に対しても、とにかく無謀だろうと何だろうと新人賞に挑戦させるのが私の指導方針である。新聞記事では石川さんは横浜在住ということになっているが、応募作を書き上げた時点では福岡にお住まいで、ちょうど候補作四編の選定が終わった頃に人事異動で横浜に転勤してこられた、という経緯である。
選考後、私は親しくしている選考委員の一人に「仮に、この作品が福岡ではなく、歌舞伎町が舞台だったら、どうだったか?」と訊ねてみた。ちょっと考えた末の回答は「歌舞伎町が舞台では受賞には届かないだろうね。〝どこかで見たような話〟になりかねない」というもので、私の指導方針が間違っていなかった、正鵠を射ていた確証が得られた。このくらい、物語の舞台を何処に設定するか、ということは極めて重大な要素なのである。
さて、梗概を読んでもらえば分かるように、この物語はミステリーといってもジャンル的にはハードボイルドに属する。ほとんどトリックがないから、ハードボイルドで肝心なのは登場人物のキャラクター設定で、石川さんは田牧さんの場合と同じく、最初からキャラの描き方が巧みだった。これは天性のもので、いきなり第一作で新人賞に届いたり、最終候補に残ったりする書き手は、キャラ描写が巧い。こればかりは教えようがない。キャラが立っていない場合、指摘することは容易だが、あとは本人に悟ってもらう以外にない。
それ以外で、ハードボイルドにとって大事なキーポイントは、主人公を何度かピンチに陥らせ、それを四苦八苦して切り抜けさせることである。この場合、絶対に主人公には、迂闊な見落としのケアレス・ミスを犯させてはならない。徹頭徹尾、主人公はノーミスで行動して、それでもなお不可抗力によって陥るピンチでなければならない。石川さんの作品は、何度か主人公のケアレス・ミスでピンチを招く手法を採っており、その都度、指摘して没にし、一から書き直させた。それが、執筆に長期間を要した一因ともなった。
また、主人公がピンチに陥った場合、主人公は最終的には切り抜けるに決まっている。主人公が死んだのでは、そこで終わってしまって物語が成立しないからだ。したがって、一つ、画期的なピンチのシーンを思いついたからといって、それを延々と書き続けるのは不可である。
ハードボイルドの作品を書いて新人賞に応募する書き手は、スリリングな場面が長ければ長いほど評価されるという大いなる勘違いをしている人が多いので、ここではっきり書いておく。ピンチのシーンは短く、数枚で切り上げなければならない。その分、斬新で画期的なピンチのシーンを大量に捻り出さなければならない。主人公がノーミスで行動しながら何度もピンチに陥るとなると、考え出すのは非常に難しい。ビッグ・タイトルの新人賞を射止めるのは簡単なことではないのだから、当たり前の話であるが。
若桜木先生が送り出した作家たち
小説現代長編新人賞 |
小島環(第9回) 仁志耕一郎(第7回) 田牧大和(第2回) 中路啓太(第1回奨励賞) |
---|---|
朝日時代小説大賞 |
仁志耕一郎(第4回) 平茂寛(第3回) |
歴史群像大賞 |
山田剛(第17回佳作) 祝迫力(第20回佳作) |
富士見新時代小説大賞 |
近藤五郎(第1回優秀賞) |
電撃小説大賞 |
有間カオル(第16回メディアワークス文庫賞) |
『幽』怪談文学賞長編賞 |
風花千里(第9回佳作) 近藤五郎(第9回佳作) 藤原葉子(第4回佳作) |
日本ミステリー文学大賞新人賞 | 石川渓月(第14回) |
角川春樹小説賞 |
鳴神響一(第6回) |
C★NOVELS大賞 |
松葉屋なつみ(第10回) |
ゴールデン・エレファント賞 |
時武ぼたん(第4回) わかたけまさこ(第3回特別賞) |
日本文学館 自分史大賞 | 扇子忠(第4回) |
その他の主な作家 | 加藤廣『信長の棺』、小早川涼、森山茂里、庵乃音人、山中将司 |
新人賞の最終候補に残った生徒 | 菊谷智恵子(日本ミステリー文学大賞新人賞)、高田在子(朝日時代小説大賞、日本ラブストーリー大賞、日経小説大賞、坊っちゃん文学賞、ゴールデン・エレファント賞)、日向那由他(角川春樹小説賞、富士見新時代小説大賞)、三笠咲(朝日時代小説大賞)、木村啓之介(きらら文学賞)、鈴城なつみち(TBSドラマ原作大賞)、大原健碁(TBSドラマ原作大賞)、赤神諒(松本清張賞)、高橋桐矢(小松左京賞)、藤野まり子(日本ラブストーリー&エンターテインメント大賞) |
若桜木虔(わかさき・けん) プロフィール
昭和22年静岡県生まれ。NHK文化センター、読売文化センター(町田市)で小説講座の講師を務める。若桜木虔名義で約300冊、霧島那智名義で約200冊の著書がある。『修善寺・紅葉の誘拐ライン』が文藝春秋2004年傑作ミステリー第9位にランクイン。
文学賞を受賞するにはどうすればいいのか、傾向と対策はどう立てればよいのか。
多数のプロ作家を世に送り出してきた若桜木虔先生が、デビューするための裏技を文学賞別に伝授します。
今回は、日本ミステリー文学大賞新人賞について、触れることにする。昨年の十月十八日に、第十四回の受賞者が発表になり、幸いにも、私の講座の生徒の石川渓月さんの『煙が芽にしみる』が受賞作に選ばれたので、その執筆過程も含めて、少し掘り下げて触れることにしたい。
既に自己流で何作も書いていた小説現代長編新人賞受賞者の田牧大和さんの場合と異なり、石川さんは、小説を書くのは初めてということに加え、多忙な定職をお持ちなので、執筆指導は、一年以上の長期間に亘った。日本ミステリー文学大賞新人賞への応募にしても、当初は間に合いそうにない状況だったのだが、「この作品は傾向的に日本ミステリー文学大賞新人賞に合っているから、有給を取ってでも何でも良いから、どうにか締切に間に合わせましょう」とメールで励まして、辛うじてぎりぎりセーフで間に合ったものが、幸いにもグランプリを射止めることができた。私の生徒は、一昨年も菊谷智恵子さんが候補四人の中まで残り、初の小説執筆、一年以上の長期間という点も同じだったが、菊谷さんの場合は最後の追い込みのところで精神的にへたばってしまい、肝心のラストが腰砕け状態になった。選評でも、その点を酷評されることになってグランプリに届かなかった。
私は、当講座でも何度か触れているが、新人賞受賞は、選考委員に〝目新しさ〟を感じてもらうことがキーポイントになる。そのせいで、自然と新人賞受賞作の舞台は、辺鄙な田舎に偏ることになる。大都会を舞台にする作品の受賞は、物語自体が大都会でなければ成立し得ない場合(舞台が大病院だとか大企業の本社など)に限られる。また、その大都会も、東京近郊の首都圏であるよりは、地方の政令指定都市以下であるほうが望ましい。
石川さんが応募作に添付した梗概は次のようである。
『九州一の歓楽街、福岡の中洲で街金を営む小金欣作。かつては〝マムシの欣〟と呼ばれ、〝ハブの亮二〟とのコンビで名うての地上げ師として知られていた。しかし、今は名前の通り、小金を扱い金策に走る毎日の、しがない街金業者だ。ある夜、借金の取り立て先の中洲のオカマバー《メロンの城》で、ママのメロンの不思議な魅力に触れる。メロンは地元の暴力団、芳崎興業に一千万円の借金があった。芳崎興業は《メロンの城》の入ったビルを買い叩き、風俗ビルにしようと計画していた。小金は、ひょんなことで、芳崎興業の幹部の大政から、高校生の夢子を救った。夢子は、芳崎興業に騙されて風俗店で働かされている友人の夏美を救うために一人で事務所に乗り込んだのだ。これがきっかけで、小金が昔のマムシに戻って仕事を横取りしようとしていると大政は勘違いし、小金を潰しにかかる。否応なしに大政と闘わなければいけない立場に追い込まれた。夢子と、夏美の恋人の翔一が、若い真っ直ぐさで芳崎興業に噛みつくのを見かねて、二人を匿いながら、夏美を助け出すためにも力を尽くす羽目に陥る。大政に殺されそうになりながら、マムシと呼ばれた頃の知恵と度胸で、何とか切り抜ける。闘いで心が折れそうになる度に、メロンの笑顔が、小金を救ってくれた。闘争の中で、数年前、かつての相棒ハブが、芳崎興業との最後の勝負に負けて自殺したことを知った。中洲のクラブで働くハブの女房、桜子も巻き込んで、芳崎との闘争が続く。小金は、次第に桜子に惹かれていく。死んだ相棒の女房に対して、抱いてはいけない感情を必死に抑えながら、芳崎興業との闘いを続ける。小金は、芳崎の風俗部門を仕切る通称・小政も敵に回す。小政が、山中で大麻を大量に栽培していると知り、取引現場で起きたトラブルに乗じて小政を車で跳ね飛ばし、力尽くで小政との勝負を制した。さらに銀行マン上がりで、大政の知恵袋の沼田の言葉から、大政が、ナイジェリアの手紙と呼ばれる国際詐欺で、組の金に穴を開けたと読み、小切手を使った手口で大政を嵌め、中洲進出を目論む組織を利用して大政との勝負に決着を付けた。しかし、実は裏で糸を引いていたのは、大政を追い落とそうと企んだ沼田だった。最後に沼田に利用され、死んだと思った小政に拉致される。結局、小金は、沼田の悪知恵に救われ、小政は警察に逮捕された。全てが終わったが、桜子への思いを告げることはできなかった。《メロンの城》に飾ってあるサックスを譲り受け、誰もいない店で、思い切り吹いた。それで満足だった』
で、当初のプロットでは、この作品の舞台は福岡の中洲ではなく、新宿の歌舞伎町だった。
石川さんは早稲田大出で、歌舞伎町に土地鑑があったから、どうしても歌舞伎町を舞台に書きたいとの希望だったが、私は読むなり、即断で「歌舞伎町が舞台では新人賞は絶対に取れません。福岡を舞台にして、登場人物には全員、こてこての博多弁を喋らせなさい」と指示した。まだ一作も書いたことがない人に対しても、とにかく無謀だろうと何だろうと新人賞に挑戦させるのが私の指導方針である。新聞記事では石川さんは横浜在住ということになっているが、応募作を書き上げた時点では福岡にお住まいで、ちょうど候補作四編の選定が終わった頃に人事異動で横浜に転勤してこられた、という経緯である。
選考後、私は親しくしている選考委員の一人に「仮に、この作品が福岡ではなく、歌舞伎町が舞台だったら、どうだったか?」と訊ねてみた。ちょっと考えた末の回答は「歌舞伎町が舞台では受賞には届かないだろうね。〝どこかで見たような話〟になりかねない」というもので、私の指導方針が間違っていなかった、正鵠を射ていた確証が得られた。このくらい、物語の舞台を何処に設定するか、ということは極めて重大な要素なのである。
さて、梗概を読んでもらえば分かるように、この物語はミステリーといってもジャンル的にはハードボイルドに属する。ほとんどトリックがないから、ハードボイルドで肝心なのは登場人物のキャラクター設定で、石川さんは田牧さんの場合と同じく、最初からキャラの描き方が巧みだった。これは天性のもので、いきなり第一作で新人賞に届いたり、最終候補に残ったりする書き手は、キャラ描写が巧い。こればかりは教えようがない。キャラが立っていない場合、指摘することは容易だが、あとは本人に悟ってもらう以外にない。
それ以外で、ハードボイルドにとって大事なキーポイントは、主人公を何度かピンチに陥らせ、それを四苦八苦して切り抜けさせることである。この場合、絶対に主人公には、迂闊な見落としのケアレス・ミスを犯させてはならない。徹頭徹尾、主人公はノーミスで行動して、それでもなお不可抗力によって陥るピンチでなければならない。石川さんの作品は、何度か主人公のケアレス・ミスでピンチを招く手法を採っており、その都度、指摘して没にし、一から書き直させた。それが、執筆に長期間を要した一因ともなった。
また、主人公がピンチに陥った場合、主人公は最終的には切り抜けるに決まっている。主人公が死んだのでは、そこで終わってしまって物語が成立しないからだ。したがって、一つ、画期的なピンチのシーンを思いついたからといって、それを延々と書き続けるのは不可である。
ハードボイルドの作品を書いて新人賞に応募する書き手は、スリリングな場面が長ければ長いほど評価されるという大いなる勘違いをしている人が多いので、ここではっきり書いておく。ピンチのシーンは短く、数枚で切り上げなければならない。その分、斬新で画期的なピンチのシーンを大量に捻り出さなければならない。主人公がノーミスで行動しながら何度もピンチに陥るとなると、考え出すのは非常に難しい。ビッグ・タイトルの新人賞を射止めるのは簡単なことではないのだから、当たり前の話であるが。
若桜木先生が送り出した作家たち
小説現代長編新人賞 |
小島環(第9回) 仁志耕一郎(第7回) 田牧大和(第2回) 中路啓太(第1回奨励賞) |
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朝日時代小説大賞 |
仁志耕一郎(第4回) 平茂寛(第3回) |
歴史群像大賞 |
山田剛(第17回佳作) 祝迫力(第20回佳作) |
富士見新時代小説大賞 |
近藤五郎(第1回優秀賞) |
電撃小説大賞 |
有間カオル(第16回メディアワークス文庫賞) |
『幽』怪談文学賞長編賞 |
風花千里(第9回佳作) 近藤五郎(第9回佳作) 藤原葉子(第4回佳作) |
日本ミステリー文学大賞新人賞 | 石川渓月(第14回) |
角川春樹小説賞 |
鳴神響一(第6回) |
C★NOVELS大賞 |
松葉屋なつみ(第10回) |
ゴールデン・エレファント賞 |
時武ぼたん(第4回) わかたけまさこ(第3回特別賞) |
日本文学館 自分史大賞 | 扇子忠(第4回) |
その他の主な作家 | 加藤廣『信長の棺』、小早川涼、森山茂里、庵乃音人、山中将司 |
新人賞の最終候補に残った生徒 | 菊谷智恵子(日本ミステリー文学大賞新人賞)、高田在子(朝日時代小説大賞、日本ラブストーリー大賞、日経小説大賞、坊っちゃん文学賞、ゴールデン・エレファント賞)、日向那由他(角川春樹小説賞、富士見新時代小説大賞)、三笠咲(朝日時代小説大賞)、木村啓之介(きらら文学賞)、鈴城なつみち(TBSドラマ原作大賞)、大原健碁(TBSドラマ原作大賞)、赤神諒(松本清張賞)、高橋桐矢(小松左京賞)、藤野まり子(日本ラブストーリー&エンターテインメント大賞) |
若桜木虔(わかさき・けん) プロフィール
昭和22年静岡県生まれ。NHK文化センター、読売文化センター(町田市)で小説講座の講師を務める。若桜木虔名義で約300冊、霧島那智名義で約200冊の著書がある。『修善寺・紅葉の誘拐ライン』が文藝春秋2004年傑作ミステリー第9位にランクイン。