紳士服の雄・青山商事が全従業員6000人の知恵を結集!新規事業アイデアコンテストで掲げた10の野心的構想とは
老舗アパレル企業の青山商事が、全従業員約6000名を対象とした新規事業アイデアコンテスト「BLUE OCEAN」を開催し、選出された10の革新的アイデアの実現に向けて、パートナー企業の募集を開始した。この取り組みは、2024年5月に発表された新中期経営計画における新規事業開発とM&A投資の強化策の一環として実施されている。
プロジェクト名の「BLUE OCEAN」には、ビジネスウエア業界で築き上げた「高い山」から、競合の少ない「青い海」の市場開拓への挑戦という意味が込められている。従業員から集まったアイデアの中から選出された10の革新的プランには、VR向けファッション事業や男性向けメイクサロン、マタニティファッション事業、AIフィッティングサービスなど、従来の紳士服販売の枠を大きく超える斬新な提案が含まれている。
青山理社長は「創業60年を迎えた青山商事の"次の60年"を築く重要な取り組み」と位置付け、失敗を恐れない挑戦の姿勢を示している。同社は株式会社TIMEWELLと連携し、事業開発の基本的な考え方を学べるウェビナーの配信や、一次審査通過者へのサポートを提供している。
パートナー企業の募集は特設サイト「BLUE OCEANみらいラボ」を通じて2024年12月31日まで実施され、企業、スタートアップ、研究機関など、分野を問わず広く募集している。同社の強みと外部パートナーの専門性を掛け合わせることで、ビジネスウエア事業の枠を超えた新たな価値の創造を目指している。