アンデルセン童話のアート、昨年は入選5作中3作があの作品
狭山市立博物館(埼玉県)による公募展「みんなのアンデルセン展」が開催予定。展示される、アンデルセン童話をテーマにした創作アート作品を募集しています。絵画でも立体でもOK!ジャンルは問いません。
書類審査の後は、展示期間中(3月11日~4月9日)の入館者による投票で決まります。開催1回目となった昨年の有効投票数は3755票となり、受賞5作品が選ばれました。そのうち、最優秀賞を含む3作品が『おやゆびひめ』をテーマにしたものでした。
アンデルセン童話が「イソップものがたり」「グリム童話」と違うのは、教訓や民話ではなくファンタジー創作物語がメインであること。子ども向けかと思いきや、深く考えさせられる結末のストーリーも多く、大人向けともいえるかもしれません。
アンデルセンの主な代表作
『あかいくつ』
禁じられていた赤い靴をはいた少女は、靴をぬぐことも許されず永遠と踊りつづける運命に…最後は両足首を切断することで呪いをとき、心を入れかえてつつましく生きていくお話。
『しっかり者のスズの兵隊』
1本のスプーンから作られた25体の兵隊、最後の兵隊は片足しかなかった。波瀾万丈な冒険の末、恋をした踊り子とともに暖炉で焼かれ、最後はハート型の錫(すず)だけが残ったお話。
『はだかの王様』
「バカにはみえないふしぎな布」で作った服を仕立て屋から買った王様。周りの家来も見えないと言えず称賛していたが、街にでると、正直な子どもが「王様は裸だ!」と言ったお話。
『マッチ売りの少女』
年の瀬、寒空の下にマッチを売る少女。売れないマッチを擦って幻想をみていき、少女をかわいがってくれた祖母の姿を映しだしときにはすべてのマッチを燃やして、ともに天国に旅立ったお話。
『みにくいあひるの子』
あひるの群れの中に一羽だけ白鳥のヒナが混ざり、姿が違うと散々いじめられながら育つ。辛い境遇に逃げ出すが大きくなると誰よりも美しい姿になっていたことに気が付くお話。
他にもディズニー映画の原作となった『人魚姫(リトルマーメイド)』『雪の女王(アナと雪の女王)』など童話の総数は、全部で156編あるといわれています。
ファンタジーな創作物語だから夢がみられる…アンデルセンの世界観をアート作品にして、ぜひ公募展にチャレンジしてみてください。
公募情報の詳細はこちら:https://www.koubo.co.jp/contest/art/illustration/027227.html
第2回みんなのアンデルセン展(2017年1月31日〆切)