世界70カ国から3,639点が集結!コピックアワード2024、台湾の夜市を描いた作品がグランプリに輝く
世界最大級のイラスト・アートコンテスト「コピックアワード2024」の最終審査結果が発表され、台湾の林芊語(CYL)氏の『阿嬤的章魚小丸子』(アーマーのタコ焼き)がグランプリに選ばれた。約1ヶ月半の応募期間で、世界70カ国から3,639点もの作品が寄せられた本コンテストは、今年で7回目を迎える。
審査を務めたのは、漫画家の板垣巴留氏、画家の落合翔平氏、イラストレーターの中村佑介氏ら、第一線で活躍する5名のクリエイター。グランプリ作品は、台湾の夜市をモダンな色使いで表現し、特にピンク色の効果的な配置が高く評価された。写真やAIでは表現できない独自の色彩表現と作者の想いが込められた点が、審査員から満場一致で支持を集めた。
準グランプリには、囲氏の『クルグル』と紅海アヤ氏の『ズキュン』の2作品が選出。『クルグル』は個性的な色使いと執念的な渦巻き表現が、『ズキュン』はコピックの特徴である透明度を活かした着彩とマンガ的要素の丁寧な表現が評価された。
審査員の板垣巴留氏は「デジタルが主流の中、コピックという画材に挑戦すること自体に意義がある」とコメント。中村佑介氏も「やり直しが効かないコピックで、全員の水準が高かった」と参加者たちの技量を称えた。