「貝殻の奥に秘められた10万年の物語」国立科学博物館で貝類展が開幕!貝と人類の深い絆に迫る大規模企画展
国立科学博物館は、11月26日から来年3月2日まで、企画展「貝類展:人はなぜ貝に魅せられるのか」を開催する。本展では、人類の歴史とともに歩んできた貝類の知られざる魅力に迫る。
展示は全4章で構成され、貝類の進化の歴史から始まり、現代に至るまでの人類との関わりを多角的に紹介する。第1章では、地球上に10万種以上存在する軟体動物の驚くべき多様性を紹介。生息環境や生態、貝殻の形態など、様々な視点から貝類の世界を解き明かしていく。
第2章では先史時代から現代に至るまでの人類と貝類の関係性に焦点を当てる。貝類は単なる食料としてだけでなく、装飾品や祭事の道具として、また文化的シンボルとしても重要な役割を果たしてきた歴史が明らかにされる。
第3章では貝類コレクションの世界に迫る。長期保存が可能な貝類は、古くから収集家を魅了してきた。地域ごとの収集や特定種へのこだわりなど、貝類への多様な関わり方を紹介する。
最終章では環境変動による貝類への影響や、食文化の変容など、現代における課題に目を向ける。過去から未来へと続く人類と貝類の関係性について、新たな視点を提示する。
監修を務めるのは、長谷川和範研究主幹をはじめとする5名の専門家たち。それぞれの研究分野から、貝類の持つ魅力を多面的に解説する。入館料は一般・大学生630円(団体510円)、高校生以下および65歳以上は無料となっている。