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中村航選 プロットだけ大賞 第6回 大賞 Myフェアリーテイル

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小説・シナリオ
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プロットだけ大賞
結果発表

-第6回-
結果発表

お題ログライン

引っ込み思案な図書館司書が、本の中に入り込める能力を手に入れ、物語の世界での冒険を通して、現実世界での自信を取り戻そうとする話。


大 賞

「Myフェアリーテイル」
Morika(著)

5.0★★★★★
カテゴリ SF ヒューマンドラマ 小説

舞台・世界観

昔から童話のような世界に憧れていた都弦は掃除中に学生時代の書きかけの小説を見つける。都弦はせっかくだからと小説に終わりの一文を加えて眠りについた。しかし、目が覚めるとそこは自分の小説の世界だった…?!

登場人物

都弦(つづる)(30)
女性。乙女思考が強めの図書館司書。今も昔も、夢に夢を見ている。本はよく読むのだが書くのは苦手。小説というにはお粗末な物語をノートにひたすら綴っていた時期がある。

「悪っ…! 私の王子様、口わっるぅ!!」

オウジ(高校生くらい)
男性。都弦が名前を決めなかったので名がオウジとなる。 容姿だけ詳細に書かれていたので王子様らしくない辛辣な性格。健気なマジョには好感を持っている為、少し優しい。

「そんなに文句があるなら見た目以外もちゃんと書いとけよ」

マジョ(高校生くらい)
女性。一番描写できなかった登場人物なので見た目も中身も悪役らしくない。 怖い魔女という設定なのに腰が低くて気弱な少女。皆が望む悪役らしい自分にならないといけないのに…

「こんな私じゃダメ、なんです。変わらなきゃ…皆の期待に応えないと…っ!」

ストーリー

第1章

都弦は掃除中に昔書いた小説を発見する。手書きのそれは未完で内容も酷いものだ。だが、せっかくだからと都弦は「とりあえず、めでたし」と書いて眠りについた。驚いたことに、目を覚ますとそこは小説の中だった。

第2章

目の前には昔憧れた理想の王子がいて、第一声で叱られた。王子様とは思えない辛辣さでダメ出しをされた。驚いたことに、彼は都弦が書いた小説の登場人物「オウジ」その人だった。

第3章

中途半端な物語を終わりに導くために、2人は悪役の住まう城を目指した。城に居たのは悪役の魔女らしくない健気な少女だった。しかしながら、マジョは悪役らしくない自分を変えるために都弦に震える手で矛を向ける。

第4章

悪役らしい終わりを望み暴走するマジョをオウジと共に説得し、都弦の強い意志に反応した世界がペンを授けた。ペンを使い、オウジとマジョが結ばれる結末を書いた都弦は現実に戻り、書きかけの小説の続きを書きだす。


中村先生からの一言コメント

 大賞に選ばせてもらったのは「Myフェアリーテイル」で、かつて中学生時代に自分で書いた童話のような小説に、主人公が入り込む、というアイデアが素晴らしかった。
 今回、お題を消化するために、主人公は本のなかに入り込む必要がある。その本をどんな本にしようか、ということに、応募された方は知恵を絞ったのではないかと思う。具体的な名作系の本にするか、架空の本にするか、あるいは一冊に絞らず複数の本に……【つづきは本誌で】
※中村先生の大賞選評全文は
2025年冬号にて掲載中です


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