中村航選 プロットだけ大賞 第6回 入選 古びた本と忘らるる瞬き
-第6回-
結果発表
お題ログライン
入 選
「古びた本と忘らるる瞬き」
たかまつ(著)
4.3★★★★★
カテゴリ 冒険 ファンタジー 小説
舞台・世界観
紬希は新しい環境に馴染めず、仕事に希望を見出せずにいた。 ある日、図書館で見つけた古い本に触れた瞬間、本の世界に迷い込んでしまった。そこで妖精に出会い、忘れ物の欠片を集めることになった。
登場人物 市川紬希(つむぎ)(23)
女性。好奇心旺盛。本を読むことが好き。夢だった図書館勤務をしているが、自分に自信が無く、引っ込み思案な性格のせいでなかなか人や環境に馴染めない。
ユエ(10)
男の子。本の世界の妖精。見た目は10歳くらいだが、年齢は分からない。美しい容姿。身体の大きさはある程度自由自在。常に冷静沈着。みかんが好き。
トコシエ(90)
男性。最後に訪れた世界の唯一の人。流星を見守っている。あまり喋らない。紬希に欠片について教えてくれる。
ストーリー
図書館に就職したばかりの紬希は、引っ込み思案の性格のせいで馴染めない。ある日、図書館で一冊の古い本を見つけた。驚いたことに、それを手にした途端、地面に穴が開き真っ逆さまに落ちてしまった。
落ちた先は森の中。現れた妖精の少年に、ここは本の世界で、紬希が忘れた欠片が色々な本に散らばっている。集めないと大変なことになると告げられた。しかしながら、全く心当たりの無い冒険が始まった。
沢山の星が流れる世界に、老人が佇んでいる。ここは物語が生まれる前の世界。欠片たちは星になり流れていくという。集めた欠片達が空に舞う。驚いたことに、この場所自体が欠片で、流星となるべく動き始めたのだ。
紬希が幼い頃作った物語。それが欠片の正体なのだと気づいた。物語は美しい流星となった。その後、図書館で楽しそうに仕事をする紬希。もしも、どこかの図書館で古い本が片隅にあったら、それはきっと貴方の物語。
中村先生からの一言コメント
2025年冬号にて掲載中です
公募ガイド 2025年冬号
- 種類
- 雑誌版
- 金額(税込)
- 780円
- 支払方法
- コンビニ, カード