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中村航選 プロットだけ大賞 第6回 入選 ホイッスル

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プロットだけ大賞
結果発表

-第6回-
結果発表

お題ログライン

引っ込み思案な図書館司書が、本の中に入り込める能力を手に入れ、物語の世界での冒険を通して、現実世界での自信を取り戻そうとする話。


入 選

「ホイッスル」
おおかみかずみ(著)

4.3★★★★
カテゴリ SF ヒューマンドラマ 小説

舞台・世界観

静寂に包まれた図書館と、活気に満ちた中学校が舞台。図書館の本に隠された真実が、現実世界ともう一つの世界を繋ぐ。

登場人物

立川葵(24)
女性。教育学部を卒業後、図書館司書として働く。憧れていた体育教師になれなかったことで自信を失い、消極的な性格へと変わってしまった。

「何度だって助けに行く。だって私は、あなたの先生なんだから!」

速水創介(24)
男性。かつては反抗的な中学生で、自分の行動が恩師の死を招いたことを悔やんでいる。特別な力を手にしてから、運命を変えようと必死に奔走してきた。

「先生を救うには、これが最善の選択なんだ。二人が生きる未来は叶わない」

謎の襲撃者(年齢不明)
性別不明。葵と創介の運命を脅かす存在。さまざまな手段で二人を追い詰め、未来を奪おうとする。

「…………」

ストーリー

第1章

葵は勤務中に、教育実習で関わった生徒・創介が何者かに殺されたと知り震え上がる。偶然、本棚で創介と同名の著書を見つけ頁を開くと、中に吸い込まれてしまう。驚いたことに、葵は中学校で体育の授業をしていた。

第2章

目の前に存命の創介がいて、不思議と活力が湧く葵。突然、校庭で侵入者に襲われる。反抗的な創介は逃げ遅れ、かばった葵は命を落とす。驚いたことに、走馬灯の中には大人になった創介が現れ、これが史実だと告げる。

第3章

創介は葵の死から10年後に「葵の過去を修正する力」を得た。襲撃者は必ず二人を狙い、どちらか一方しか助からないと知った創介は自らの死を受け入れた。しかしながら葵は自分だけが生き残る未来に納得できない。

第4章

図書館へ戻った葵は本来の自分を取り戻し、「偽りの未来」から抜け出す決心をする。世界の異物として残された創介の本に自分の名を付け足し、再び本を開く。謎の襲撃者に立ち向かい、二人が生きる未来を切り拓く。


中村先生からの一言コメント

「ホイッスル」は、タイムリープものと考えれば、トラックが飛び出してくるのではなく、本のなかに入る、という新しい切り口を提示できたと思う。
※中村先生の大賞選評は
2025年冬号にて掲載中です


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