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中村航選 プロットだけ大賞 第6回 入選 本の国の私とアリス

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プロットだけ大賞
結果発表

-第6回-
結果発表

お題ログライン

引っ込み思案な図書館司書が、本の中に入り込める能力を手に入れ、物語の世界での冒険を通して、現実世界での自信を取り戻そうとする話。


入 選

「本の国の私とアリス」
火渇ツユコ(著)

4.3★★★★
カテゴリ SF 小説

舞台・世界観

電子図書館化が進んだ少し先の日本、とあるさびれた市立図書館。音無カコは「不思議の国のアリス」の主人公・アリスとともに、かまってほしい本たちによって造られた様々な世界で冒険をする。

登場人物

音無カコ(おとなしかこ)(21)
女性。無類の本マニアで新米司書。図書館の本たちと波長が合い、本の中に入れるようになる。内向的で自己肯定感が低い。

「やっぱり私、本が大好きです。新しい世界も、新しい人との出会いも、全部本が教えてくれたんですよ」

アリス(小学校低学年くらい)
女の子。ヴィンテージ物の仕掛け絵本「不思議の国のアリス」の主人公。冒険慣れしているためカコをサポート。少し高飛車。

「さっきから『私なんか』って言いすぎ! 背も真っ直ぐ伸ばして、胸を張りなさい! そうでないとあなたが霞んでしまうわ!」

悪井トウジ(わるいとうじ)(56)
男性。「不思議の国のアリス」を盗み、オークションに出品した犯人。詐欺や窃盗で指名手配されている。

「なんでこんなガキ向けの本で必死になってんだよ? たくさんあんだから別に一冊ぐらいいだろ?」

ストーリー

第1章

念願の司書になったカコ。一際目立つ「不思議の国のアリス」の仕掛け絵本を触ると、眼の前には「不思議の国のアリス」の主人公・アリスが立っていた。驚いたことにカコは本の中に入り込む能力に目覚めたのだ。

第2章

本の中を冒険するうちにカコは、本からの厳しい試練が続く日々やアリスとの価値観の違いに辟易し、アリスと喧嘩してしまった。しかしながら、どんな自分も包み込んでくれるアリスと本たちが大好きでもあった。

第3章

アリスに謝ろうと「不思議の国のアリス」がある棚へ行ったが、絵本はなかった。驚いたことに、本は悪井によって盗まれ、闇オークションへとかけられてしまったのだ。

第4章

警察に連絡するとすぐオークション会場へ突撃が決定。「アリスと仲直り、したい…!」そう呟いてカコは、警察よりも早く会場に突っ込んだ。「アリス!助けに来たよ!!」そう叫んだカコの背はピンと伸びていた。


中村先生からの一言コメント

「本の国の私とアリス」は主人公の成長が、背がピンと伸びていた、という点で描かれていたのが良かった。
※中村先生の大賞選評は
2025年冬号にて掲載中です


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