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中村航選 プロットだけ大賞 第6回 入選 名探偵の条件

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プロットだけ大賞
結果発表

-第6回-
結果発表

お題ログライン

引っ込み思案な図書館司書が、本の中に入り込める能力を手に入れ、物語の世界での冒険を通して、現実世界での自信を取り戻そうとする話。


入 選

「名探偵の条件」
右近の橘(著)

4.3★★★★
カテゴリ SF ミステリー 推理 冒険 小説

舞台・世界観

盗難事件の容疑者となった葉月は、自らの手で捜査をするうちに、推理小説の世界に入り込めるようになった。名探偵達の力を借り、真犯人を捕まえた彼女は、かつて諦めた推理作家になる夢を、再び追う決意をする。

登場人物

松島葉月(29)
女性。司書。 昔から推理小説が好きで、推理作家となる夢を持っていたが、安定した職に就いてほしいという両親の意向から、断念した過去がある。

「推理小説を好きだった理由を、思い出したんです。……名探偵は、トリックを暴くだけじゃない。どんなに辛い出来事でも、最後には救いがあると教えてくれるんですよ」

伊達雪人(32)
男性。刑事。 当初は葉月を疑うが、彼女の推理や観察力に一目置くようになり、ともに犯人を追い詰める。

「……良い勘してんな。まったく、うちに欲しいくらいだよ」

福浦花江(53)
女性。図書館館長。 管理職だがフットワークが軽く、蔵書の点検や配架などの作業にも、積極的に参加している。人あたりが良く、職員や利用者からも慕われている。

「あら、松島さんも、こういう古い本に興味があるの?」

ストーリー

第1章

葉月が勤務する図書館で、稀覯本の盗難事件が発生。いずれも市場では高値で取引される本だったために、警察も捜査を開始する。驚いたことに、警察が犯人と推理したのは、葉月だった。

第2章

葉月は自らの疑いを晴らすため、真犯人を捕まえようと決意。図書館にある推理小説を片端から読み耽るが、そのうちに眠ってしまう。驚いたことに、葉月は夢を通して、推理小説の世界に入り込めるようになっていた。

第3章

ミス・マープル、明智小五郎、金田一耕助、ブラウン神父……名探偵達の助言によって、葉月は遂に犯人を突き止めた。葉月は自らを疑う伊達を説き伏せ、犯人確保に協力させる。驚いたことに、犯人は館長の花江だった。

第4章

事件は解決したものの、周囲との間に軋轢が生じていた葉月は、退職を決意する。伊達から今後について尋ねられた葉月は、推理作家になると答え、早速伊達に取材を申し込むのだった。


中村先生からの一言コメント

「名探偵の条件」は推理小説ファンにはたまらない、お祭りのようなプロット。面白そうだ。
※中村先生の大賞選評は
2025年冬号にて掲載中です


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