京都の芸術シーンに新たな風が吹き込む。京都芸術大学の学生たちが、日本を代表する劇作家・演出家の松尾スズキ氏の書き下ろし戯曲に挑戦する舞台が、2025年2月23日と24日に京都芸術劇場 studio21で上演される。

「松尾スズキ・リアルワークプロジェクト『ない』」と題されたこの公演では、松尾氏が書き下ろした9本の短編戯曲が披露される。タイトルだけでも興味をそそられる作品群だ。『ない』という作品は朗読、一人芝居、橋の上、三人芝居と4つのバージョンで上演される他、『大凶』『死ぬなとは言ってない』『人間爆弾』『許されない男』『また来ます』といった刺激的な題名の作品が並ぶ。

出演するのは、京都芸術大学の全学科から選抜された10名の学生たち。プロの舞台に立つ俳優顔負けの熱演が期待される。松尾氏自身が演出を手掛け、舞台芸術のプロフェッショナルたちがスタッフとして参加することで、学生たちの潜在能力を最大限に引き出す舞台となりそうだ。

注目すべきは、この公演のチケット販売方式だ。ふるさと納税を活用した補助金により、京都市民および京都市内の学校に通う学生は無料で観劇できる。それ以外の観客も500円という破格の料金で鑑賞可能だ。これは、芸術文化の裾野を広げる試みとして高く評価できるだろう。

京都芸術劇場は、伝統的な歌舞伎から最先端のパフォーマンスまで幅広いジャンルの舞台芸術を上演できる施設として知られている。今回の公演は、その特徴を存分に生かした企画と言えるだろう。

チケットの予約受付は2025年1月13日から開始される。松尾スズキ氏の新作を、若き才能たちの演技で楽しめる貴重な機会。芸術ファンはもちろん、演劇初心者にとっても、この機会を逃す手はないだろう。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000510.000026069.html