10年ぶりの再演!日本の原点を語る「倭建命」講談、宝井琴鶴が熱演
日本の始まりを物語る長編講談「倭建命(ヤマトタケルノミコト)」が、10年ぶりに連続再演されることが決定した。講談師・宝井琴鶴による独演会が、2月8日から全5回にわたり東京・なかの芸能小劇場で開催される。
この講談は、古事記と日本書紀に登場するヤマトタケルノミコトの物語を基に、宝井琴鶴が独自の視点で創作したオリジナル作品だ。琴鶴は10年前に執筆した際、島根・出雲地方や静岡・焼津、三重・能褒野など、倭建命の足跡を実際に訪ね歩いたという。
琴鶴は「物語とは何か。はたしてフィクション、ノンフィクションと、単純に割り切れるものなのか」と語り、虚構の中にこそ真実が見えることがあると指摘する。この「倭建命」には、支配者と被支配者、首都と地方、政治と戦争、自然と人間の関係など、人類の永遠の課題が織り込まれているという。
「日本の物語の原点はここにある」と語る琴鶴。古事記や日本書紀に描かれた神々の物語の背後には、この島国に暮らした名もなき人々の生活が潜んでいると考えている。10年前の初演時には時間に追われていたが、今回は真打になった技量を活かし、より丁寧に仕上げた作品を届けたいと意気込んでいる。
公演は2月8日の初回から始まり、10月12日まで全5回にわたって行われる。チケットは1月27日19時からカンフェティにて発売開始。料金は全席自由で3,000円(税込)となっている。日本の歴史と文化に興味がある方、そして講談の魅力を体験したい方にとって、見逃せない機会となりそうだ。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002924.000013972.html