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世界が注目!第10回JLPP翻訳コンクール開催、日本文学の新たな翻訳者を発掘へ

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報道発表
プレスリリースより

日本文学の魅力を世界に広めるチャンスが到来した。特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)とJLPP事務局が、第10回JLPP翻訳コンクールの実施要項を発表。このコンクールは、日本文学の優れた翻訳家を発掘・育成することを目的としており、今回は現代文学部門と古典文学部門の2部門で開催される。

現代文学部門では英語とスペイン語、古典文学部門では英語が対象言語となっている。応募期間は2025年6月1日から30日までで、国籍や年齢は問わない。ただし、翻訳作品の単行本出版経験者は応募できないため、新進気鋭の翻訳家志望者にとって絶好の機会となりそうだ。

賞金も魅力的で、各部門・言語の最優秀賞には100万円、優秀賞2名には各25万円が贈られる。課題作品は、現代文学部門が井上荒野著「二十人目ルール」、古典文学部門が井関隆子著『井関隆子日記』の一部となっている。

審査委員には、日本文学翻訳の第一線で活躍する専門家が名を連ねている。現代文学部門英語では、アイオワ大学准教授のKendall Heitzman氏や翻訳家の鴻巣友季子氏らが、スペイン語では日本文学翻訳家のMarina Bornas氏やラテンアメリカ文学翻訳家の野谷文昭氏らが務める。古典文学部門英語では、日本文学研究者のJanine Beichman氏や詩人のPeter MacMillan氏らが選考に当たる。

過去のJLPP翻訳コンクール受賞者からは、世界幻想文学大賞を受賞したポリー・バートン氏や、ブッカー国際賞最終候補となった作品を手がけたサム・ベット氏など、世界の第一線で活躍する文芸翻訳家を輩出している。

このコンクールは、文化庁の「活字文化のグローバル発信・普及事業」の一環として開催されており、日本の多様で豊かな活字文化を海外へ発信・普及させることを目指している。翻訳家の発掘・育成だけでなく、出版社等による作品の海外展開促進や、世界の文学・出版関係者への日本の活字文化理解促進活動も行っている。

日本文学の翻訳に興味がある方や、翻訳家を目指す方々にとって、このコンクールは大きなチャンスとなるだろう。詳細は第10回JLPP翻訳コンクール告知ページで確認できる。応募専用ページは2025年6月1日に開設予定だ。日本文学の新たな翻訳者の誕生に、世界中が注目している。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000034.000103029.html