「もったいない」を「素敵」に!障がい者も楽しめるアップサイクルワークショップが姫路で開催


アパレル製造で出る余り布を活用し、誰もが楽しめる創作活動を体験できるアップサイクルワークショップが、4月12日に姫路駅北にぎわい交流広場で開催される。このイベントは、NPO法人須磨ユニバーサルビーチプロジェクトと株式会社べべが協力して実施するもので、「ダイバーシティな文化祭」の一環として行われる。
ワークショップでは、通常は廃棄されることが多い残反(ざんたん)と呼ばれる余り布を使用し、缶バッジやタッセル(キーホルダー)を作成する。この取り組みは、環境への配慮とともに、障がいの有無に関わらず誰もが参加できるインクルーシブな場を提供することを目指している。
須磨ユニバーサルビーチプロジェクトの副理事長である内藤氏は、「多様性について楽しく学び、いろいろな人とつながる素晴らしい機会です。べべ様と力を合わせることで、参加される皆さんに新しい発見や気づきをお届けできればと思っています」とコメントしている。
このワークショップは、事前に就労継続支援B型事業所Baseの利用者を対象に試験的に実施された。全盲で車椅子を使用する参加者からは、「全盲や車椅子の方が参加できるワークショップは数が少ないので、いろんな工夫がされて体験しやすいワークショップが増えてほしい」という声が寄せられた。
「ダイバーシティな文化祭」は、障害者差別解消法の施行9周年を記念し、障がい当事者による舞台発表や理解促進のための展示・出店など、多様性豊かなイベントとなっている。須磨ユニバーサルビーチプロジェクトは、これからも多くの人々とともに、多様性を大切にする社会づくりに向けて活動を続けていく方針だ。
なお、須磨ユニバーサルビーチプロジェクトは、2017年に設立されたNPO法人で、「みんなの"できない"を"できた!"に変える」を合言葉に、障がい者やお年寄り、小さな子どもまで誰もが楽しめるユニバーサルデザインなビーチの普及活動を行っている。その取り組みは教科書にも掲載され、国際的な賞も受賞するなど、社会的に高い評価を得ている。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000107.000074318.html