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平野薫のインスタレーション作品がカペラ京都に、こいのぼりが糸へと再構築される

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プレスリリースより

こいのぼりを糸に解き、新たな芸術作品へ

ラグジュアリーホテル「カペラ京都」は、アーティスト平野薫氏によるインスタレーション作品を4月29日から5月15日まで期間限定で展示する。展示作品は「untitled -koinobori red-」で、かつて青空を泳いでいたこいのぼりを素材として用い、繊細な一本の糸になるまで分解した作品である。ホテルの1階エントランスに展示され、風や人の動静、日差しや空間の移ろいによって揺れ動く「気配」をまとう。

日本では古くからこどもの日に健やかな成長を願い掲げられてきたこいのぼり。新緑の季節にあわせて展示される本作品は、単なる初夏の風景ではなく、複雑な思いと記憶が織り込まれた表現となっている。山里の蔵に約60年間保管されていたこいのぼりが、ゆるやかに素材へとほどかれ、空間全体に広がることで、訪れるゲストに新たな発見と感動をもたらす。

「気配」をコンセプトにした平野薫の創作プロセス

平野薫氏は「気配」を作品のコンセプトに置いている。形としては存在しないが、そこに佇む「物が持つ記憶」が「気配」だと語る平野氏にとって、譲り受けたこいのぼりを綿の糸へと解く過程は、時間をさかのぼり、そこに佇む記憶や思い出の気配を呼び起こすようだったという。無数の糸が作るスクリーン状の表現は、カペラ京都を訪れるゲストが様々な旅の記憶を投影する瞬間となることを目指して構想された。

平野氏は1975年長崎県生まれで、2003年広島市立大学大学院修了後、07年に第1回shiseido art egg賞を受賞。その後ニューヨークやベルリンでの研修経験を経て、古着の衣服や傘などを糸の一本一本にまで解き、結び直して再構成する繊細なインスタレーションを手がけている。25年にはアドルフ&エスサー・ゴットリーブ財団から助成を受け、26年に福岡アートアワードで優秀賞を受賞するなど、国内外で高く評価されているアーティストである。

文化と現代アートが融合するカペラ京都のビジョン

カペラ京都では、滞在を通じて文化に触れるひとときをお楽しみいただく場として、館内に100点以上のアート作品を展示している。エントランスの藤井桃子氏のしめ縄作品から、客室の新城大地郎氏の書を織りあげたHOSOOによるヘッドボードパネルまで、多彩なアート作品が配されており、これらは単なる装飾にとどまらず、訪れるお客様に新たな発見や感性の広がりをもたらす存在となっている。京都という土地に息づく歴史や文化、そして現代的な感性を融合させた空間づくりの一環として、今回の平野薫氏のインスタレーション展示も位置づけられている。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000172290.html