歴史ある町に光を灯す「美濃和紙あかりアート展」
美濃市観光協会が主催する「美濃和紙あかりアート展」では、美濃和紙を使ったあかりアート作品を募集しています。締切は9月2日。大賞作品には賞金50万円が贈られます。
伝統ある町並みを、柔らかな光で包む
1300年以上の歴史がある美濃和紙と、国の文化遺産に指定されているうだつの上がる町並みで有名な岐阜県美濃市。「うだつ」とは江戸時代に屋根の両端に作られた防火壁のことで、これを造るには相当の費用がかかったため、裕福な家しか設けることができませんでした。すなわち、「うだつが上がる」は富を意味しています。
ここで開催されるアート展では、美濃和紙でつくった提灯等の立体作品を募集します。
「闇と灯」のおりだす幽玄の美。重要伝統的建造物群保存地区に指定されている町並み全体が会場となり、応募作品のあかりが町を包み込みます。
応募作品は、アクリルケースに入れて展示。柔らかいあかりがぽっと広がり、美濃和紙の持つ柔らかさや美しさを感じさせてくれます。
初心者でもつくれる和紙アートのあかり
この公募に興味はある。だけど、和紙を使ったあかりをつくるなんてむずかしそう。そう思っていませんか? そんなあなたに、基本のあかりの作り方を動画でご紹介。どこから始めたらいいかわからない方や、初めて応募する方は、ぜひ動画で作り方を学びましょう。
基本の作り方さえ押さえれば、そこからオリジナルのあかりアート作品が作れそうですね。公式サイトには、制作の細かな規定も掲載されているので参考にしてみてください。
担当の方によると、毎年多くの作品が応募される中、和紙を切ったり、丸めたり、貼ったり、さまざまな創意工夫が見られるとのこと。実際に和紙の使い方でどう変わるのか、作品づくりの参考に前回と前々回の大賞受賞作品をご紹介します。
前回大賞作品「ナイト・オン・ザ・ニュープラネット」
不規則な四角形のすきまからこぼれるようにやさしく照らす光が、優美さを感じさせます。さまざまな面があることで、光の濃淡が生きた作品です。
前々回大賞作品「日々うつろう」
和紙をいくつも重ね丸めることで生まれるやわらかな光が幻想的。インテリアとしても、目を惹かれる作品です。和紙の使い方の参考になりますね。
ぜひ、あなたのあかりアート作品で美濃の伝統と歴史を美しく照らしましょう。
いろは
毎日、ワクワクする。そんな公募情報で、みんなの“いつも”を底上げしたいライター。ASD・ADHD・LDの子ども2人と、たくさんの人に支えられながら今日を生きている。
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