株式会社KADOKAWAでは、大人向けエンタメ小説を募集中！　魅力的なキャラクターが登場するエンタメ小説なら、どんなジャンルでもかまいません。締切は2023年5月8日。大賞受賞者には賞金100万円が贈られます。さらに、受賞作品は富士見L文庫で刊行予定です。

「大人」が楽しめるストーリーを

求めるものはただ一つ、「大人のためのキャラクター小説」という本賞。主に中高生を読者層とするライトノベルに対し、より「大人」の読者層をメインターゲットとしたエンタメ作品を募っています。

そして「キャラクター」。魅力的な強いキャラクター性はもちろんですが、大人の読者が感情移入し、ともに物語の世界を進んでいける、リアリティを伴ったキャラクターが求められるでしょう。

恋愛、お仕事、ミステリー、ファンタジー、コメディ、ホラー、青春、歴史、SFなど、幅広いジャンルが用意されています。大切なのは舞台設定。どの時代であっても、どこか現実とつながり、喜んだり悲しんだりする主人公の体温が感じられる、そんな舞台を立ち上げるといいかもしれません。

キャラクターの魅力をたっぷり詰め込んで

ここでは、第4回受賞作の中からすでに（6月現在）富士見L文庫から出版されている2冊を紹介しましょう。入選受賞作『英国喫茶アンティークカップス　心がつながる紅茶専門店』のあらすじは以下の通りです。

働きづめで疲れはて、居場所を求めて実家に帰ってきた美宙。ほっとしたのもつかの間、心配性な母に干渉され家にも居場所がない。

そんな折、高齢の祖父が営む紅茶専門店を手伝うことに。

あたたかい人々に囲まれて働くうち、息を吹き返していく美宙。けれど祖父が倒れ、喫茶店が閉店の危機に見舞われて……！

人生迷子なヒロインとやさしい人々と、古きよきものの物語。

（出典：富士見L文庫「英国喫茶　アンティークカップス 心がつながる紅茶専門店」https://lbunko.kadokawa.co.jp/product/322202001134.html）

 

審査員特別賞受賞作『拝啓、桜守の君へ。』は、こちらです。

恋と友情を同時に失い、落ち込み気味だった大学生の咲は、早春の朝、近所の庭園に赴いた。純白の花を咲かせる木の傍に、佇む人影――白木蓮の精霊が、何故かため息をついている。咲は幼いころから花木に宿る精霊を視ることができた。美しい姿の精霊たちは、長い時を生き人を見守っている。

白木蓮にため息の理由を尋ねると、ある少女を捜してほしいと頼まれた。咲は昔なじみの精霊・楠と協力し、望みを叶えるため街を奔走する。やがて木精が抱き続けていた本心を知ったとき、咲の中でも何かが変わり始めていく――。

（出典：富士見L文庫「拝啓、桜守の君へ。」https://lbunko.kadokawa.co.jp/product/322201000531.html）

 

どちらの作品も、落ち込み、迷いながらも、新しく生きるために成長していく等身大の若い女性の姿が描かれています。舞台は異なりますが、主人公にエールを送りたくなってしまいます。

担当者によると、受賞を目指すには「物語の後でも彼らの活躍が見たいと思わせるようなキャラクター」が重要だとのこと。主人公がどう生きていくか目が離せなくなる、そんなキャラクターをつくりあげてみましょう！

 

岩井パン

公募情報ライター。公募デビューは7歳。おいしいものとソシャゲと大相撲が好き。朝ごはんは白米派。

出典：https://lbunko.kadokawa.co.jp/award/

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