挑戦こそが未来を拓く「CAF賞2022」
公益財団法人現代芸術振興財団が開催する「CAF賞2022」では、学生アーティストの作品を募集しています。エントリー締切は2022年6月30日18時。最優秀賞には賞金100万円が贈られ、個展開催の機会が提供されます。新進気鋭の若手アーティストの出現を待っています!
若きアーティストを支援
学生でも応募しやすい、経済的負担のないコンテストがあったら……。「CAF賞2022」は、高校・大学・大学院・専門学校の学生を対象としたアートコンペです。学生の創作活動と日本の現代芸術の振興のために開催される本公募は、出品料も、作品輸送料も無料。作品制作だけに集中して励むことができます。
主催の現代芸術振興財団は、2012年に前澤友作氏が設立。現代アートに親しむ場をつくるとともに、若手アーティストの支援を続けています。審査員は美術誌の編集長、現代美術キュレーター、彫刻家など、いまのアートシーンの中心に携わる方々。思い切ったアイデアや面白さ、また伸びしろも評価してもらえそうです。
鋭さの中に、人間の本質が垣間見える
本展では、過去にどのような作品が入賞しているのでしょうか? 前回は、絵画・彫刻・映像・パフォーマンス・インスタレーションなどの入選作品から、各賞が選ばれました。前回の最優秀賞作品と2020年の最優秀賞を受賞し開催された個展の様子をご紹介しましょう。
前回最優秀賞作品「住人たち」
前回最優秀賞に選ばれたのは、今は廃墟となった学生寮に明かりが灯っていくというシステムを開発し、そこに人々が住んだ記録を反映したアート・プロジェクト作品。ソーシャルディスタンスや孤独、コロナ禍でのそうした人と人との距離感が、誰かの生活、動きに呼応する間接的なつながりとしての光を通し、緻密に表現されています。実際に会ったことがない人も含め、人々の協力によって作られた現実的な世界観に、思わず自分の今を投影し未来を考えさせられます。
2020年最優秀賞受賞 個展「くらら せきらら」
ベルギー在住の作者による個展は、2009〜17年に描き続けた絵日記ドローイングに焦点をあて、陶芸へと表現を広げていった道程を紹介しています。
自身が受け入れがたいと感じたものを自身と融合させ、アイデンティティの一部として取り入れていく。そんな作業を子どもの頃から繰り返し、重ねてきた結果が受賞作品の制作につながったといいます。新たな人生のスタートであり、これまでの集大成。今後の作品が、どのように変化していくのか楽しみです。
若いアーティストを応援し、育てることを目的としている本公募。あなたの新しい、チャレンジングな作品が期待されています!
いろは
毎日、ワクワクする。そんな公募情報で、みんなの“いつも”を底上げしたいライター。ASD・ADHD・LDの子ども2人と、たくさんの人に支えられながら今日を生きている。
出典:https://gendai-art.org/caf_single/caf2022/
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