Kouboメルマガvol.186「考えることをやめないで」 こんにちは。編集部のエビスです。 編集部は現在、季刊公募ガイド秋号の制作で大忙し。 みなさんに楽しい雑誌をお届けするべく、 どたばたと仕事を進めております。 本来なら今週は、編集部(友)のメルマガの順番 なのですが、(友)があまりにも大忙し。 というわけで今週は「とったるぞ、●●賞!」 以外のパートをエビスが代わりにお届けいたします。 (友)がよかったのに、という皆様は、 再来週配信の次号がおそらく入れ替わりで(友)の 回になりますので、楽しみにしておいていただけたらと思います。 今回は雑誌制作に関する、 あまり大々的には言いにくいお話を。 雑誌『季刊公募ガイド』には、 「公募ファンクラブ」という、 読者の皆さまのお便りやコーナーに届いた作品を ご紹介するコーナーがあり、 「千人爆笑!大喜利」「笑撃のセリフ」という 大喜利系のコーナー2つではわたしが選者を担当しています。 そこに寄せられた数多くの(ありがとうございます!) 作品に目を通していると毎回のように、 明らかに「価値観が古い」作品があるのです。 たとえば男性2人が映っている写真だと 「実は僕たち付き合ってます!」。 今どきまだこれを「面白い」と 本気で思っているのだとしたら、驚いてしまいます。 わたしはどちらかというと 「面白ければ多少不適切でも笑っちゃうこともあるよね」 と考えるときもある(投稿するかは別として)のですが、 一切のひねりなしの同性愛の揶揄、差別、容姿いじりなどは、 さすがに笑えないかな、と思いますし、 万が一笑ったとして絶対に雑誌には載せません。 「昔にバラエティでそういう笑いに触れてきたから」 ということもあるのでしょうが、文脈があるからなんとなく 笑って(しまって?)いたけれど、「それ自体」 (たとえば人の容姿を貶すこと)が 本当に面白いのか、ということを 見つめ直してみてほしいです。 今年1月に出た季刊公募ガイドの大喜利特集の回で 倉本美津留さんが「人を傷つけないポジティブな大喜利」 というお話をされていました。 当時わたしは、「ちょっと制約が厳しいし、 面白さが削がれちゃうんじゃないのかな」 なんて思っていましたが、 たしかに「面白い」の感覚を ポジティブなほうに広げる作業は大切なんだなと 思うようになりました。 ちなみに、メルマガ大喜利では「価値観が古いなあ」 みたいな回答はそこまで多く届いておりません。 楽しい回答が多く、いつも楽しみにしています。 次回のメルマガに向けて回答募集もスタートしますので、 ぜひ想像の羽を伸ばして、 あなたならではの面白い回答をお寄せください。 では、今回はこの辺で。 その表現は本当に「いい」のかという視点を忘れずに、 素敵な公募・創作ライフを~!! ――INDEX――――――――― (1)メルマガ企画 編集部(友)の「「とったるぞ、●●賞!」 (2) つくログ 蜂賀三月の「#週5公募チャレンジ」 連載企画、スタート! (3)告知 季刊公募ガイド連載 中村航選「プロットだけ大賞」 第6回募集中! (4)お祭り気分で応募しよう 「お祭り」に関する公募5選 ――お知らせ――――――――― 【「公募ガイド2024年夏号」発売中!】 ◎特集「嘘(フィクション)とリアルの境界」 基本的に嘘の世界を作り上げるのが「創作」。 フェイクドキュメンタリーやパスティーシュ、 SCP財団などの魅力や構成を紐解きながら、 その面白さや「リアリティ」の秘訣に迫ります。 ▶いま引っ張りだこ! ホラー作家、梨さんに聞く SCP 財団の魅力&創作怪談の心得! ▶小説家、清水義範さん流、嘘なのに 「これってあるかも?」と思わせるテクニック ▶お茶の水女子大学基幹研究院准教授、橋本陽介先生の 「嘘だとわかっているのになぜフィクションを楽しめるのか」 など、興味深い内容が盛りだくさん! ストーリーを一流にする数々の「嘘」の手法。 創作者必見です! ◎連載 ・W選考委員版小説でもどうぞ 第9回選考会 高橋源一郎さん×江國香織さん 第10回募集開始 高橋源一郎さん×千早茜さん ・中村航選「プロットだけ大賞」 ・せきしろの自由律俳句添削 ・青くて、熱い。 創作テレビドラマ大賞受賞 森野マッシュさん https://koubo.jp/magazine/latest ■X(旧Twitter):@kouboguide ■Instagram:@kouboguidemama ////////////////////////////////// メルマガ企画 編集部(友)の「「とったるぞ、●●賞!」 ////////////////////////////////// 第14回となる今回は、 賞を目指すみなさんの ①「創作タイムのベストポジション」を募集しました。 さらに今回も、 ②「お題とかどうでもいいから、ちょっと聞いてよ」 という、なんでもいいから聞いてほしい愚痴、自慢、ぼやきも可。 【ベスト回答】 ☆ ① メイクとオシャレをしたら朝9時ごろに 近くのタリーズに向かいます。 スタバやサンマルクもあるけれど、 タリーズが1番居心地がいい◯ まず好きなドリンクを頼みます。 期間限定で出ている新しいドリンクは 特に気分上がります。 できることなら1番端っこの席を選ぶ。 好きな音楽やstand fmを聴きながら、 ブログを書いたり手紙を書いたりと 創作活動にとりかかります。 これがここ数年で見つけた、 私の1番の創作タイムのベストポジション。 きな粉餅(29歳/埼玉県) とっても素敵な創作タイム……!! 環境を整えることで自分のテンションを上げて 創作に励むのは、 (今日は書かなくてもいいかな…) とならないどころか、むしろ(新作飲みたいしな!)と やる気に変えてくれそうでナイスですね。 真似したいです。 【次点回答】 ☆ ① 部屋でテレビを見ながら俳句をつくる。 なるべくリラックスできるものや、 言葉を扱った番組を見る。 実際の景を見てつくる吟行は苦手。 テレビの音の刺激から記憶を頼りにして イメージを膨らます。 他人がいてもつくれるが一人がベスト。 創作者は孤独なのだ。 けれどもうすぐ月が綺麗な季節になるので、 狼になった気分に浸ろうかと思う。 大野美波(37歳/埼玉県) こちらは自分のリラックスできる環境に 身を置くパターン。 こちらのタイプの方もちらほらいらっしゃいました! 刺激だけもらってあとは自身の想像力で 創作するというのは独創性が生まれそうで いいやり方かもしれないですね。 ☆ ② 昨年、友さんの『5年日記』のメルマガを拝読し、 早速私もつけ始めました。 そしてついに1年を迎えました。 何の変哲もない日常の中で、 小さな達成感を味わうことができました。 また、過去の出来事が今までとは違った視点から 見ることができ、今後の創作にも役立ちそうです。 これもひとえに、友さんのお陰です。 ありがとうございました。 ところで、手書きで日記をつけていると、 「漢字が出てこない」「送り仮名があやふや」 ということにも気がつきました。 例えば「おこなう」。「行う」なのか。 それとも「行なう」なのか。 普段『漢字変換』に依存しているせいか 「度忘れ」の“度”を超えています。 仕方なく電子辞書をひきひき書いていますが、 先日娘が「手で文章を書いていると、 その中に「魂」が宿る」と教えてくれました。 これはオーストラリア人の作家さんが 言っていたそうです。 そこで私は、ワードで作成した投稿原稿を 書き写してみました。 すると今まで思いつかなかった表現が浮かんできたり、 修正すべき箇所も見え、 手書きの“パワー”のようなものを感じました。 文章修行も兼ねて、 これからも友さんのように『感じたこと』を 日記に綴っていきたいと思います。 ともか(54歳/神奈川県) 1年分終えられたとのこと……! おめでとうございます!! まさか一緒にやってくださっている方がいたとは思わず、 とてもうれしいご報告です、ありがとうございます。 手書きに魂が宿る、素敵な考えですね。 PC原稿を印刷するだけでも気付きがあるので、 手で書き起こすことはさらにブラッシュアップに つながりそうですね! ■―――――――――― 次回の投稿企画は 編集部エビスの大喜利(第15回)です。 お題は これまでの常識を覆す、銀行がはじめた とんでもない新サービスとは? ベストな投稿をいただいた方には ちょっとした粗品を進呈します。 ↓詳細はこちら https://koubo.jp/contest/248496 //////////////////////////////////////// つくログ 蜂賀三月の「#週5公募チャレンジ」 連載企画、スタート! //////////////////////////////////////// 以前、Koubo内で『ネットの海で物語る』 (https://koubo.jp/article/16039) というタイトルでエッセイを連載していただいていた小説家、 蜂賀三月さんが、つくログにカムバック! 週5回、月で言うと20回程度、色々な公募に挑戦。 応募した公募をつくログで都度共有いただきます! 応援するもよし、ライバルとして同じ公募に作品を投稿するもよし! 一緒に公募を楽しんでください! ↓企画はこちら #週5公募チャレンジ (https://koubo.jp/tsukulog/search?tab=creatorPost&hashTag=%E9%80%B15%E5%85%AC%E5%8B%9F%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B8) //////////////////////////////////////// 季刊公募ガイド連載 中村航選「プロットだけ大賞」 第6回募集中! //////////////////////////////////////// 小説のみならず児童書や作詞など 幅広い分野で活躍する 中村航さん選 「プロットだけ大賞」。 中村さんが物語のログラインを設定。 それをもとに「プロットだけ」をつくり、 応募してもらう企画です。 大賞作品は雑誌掲載&中村さんの講評アリ。 現在募集中の第6回のお題ログラインはこちら。 「引っ込み思案な図書館司書が、 本の中に入り込める能力を手に入れ、 物語の世界での冒険を通して、 現実世界での自信を取り戻そうとする話。」 締切は11月10日(日)。 奮ってご応募ください! ↓詳細はこちら https://koubo.jp/article/29414 //////////////////////////////////////// お祭り気分で応募しよう 「お祭り」に関する公募5選 //////////////////////////////////////// ◆卑弥呼になりたい人、必見 安満遺跡青銅祭「卑弥呼コンテスト’24」【9月30日〆】 https://koubo.jp/contest/246853 ◆写真素材も提供!賞金は15万円 令和7年度弘前ねぷたまつりポスターデザインコンテスト【9月30日〆】 https://koubo.jp/contest/241893 ◆あなたの心に響いた「日本の祭り」写真 第4回ダイドーグループ日本の祭りInstagramフォトコンテスト【10月31日〆】 https://koubo.jp/contest/245792 ◆大阪のみなさんは見逃せない!? 天神祭写真コンテスト【10月31日〆】 https://koubo.jp/contest/246972 ◆子どもの描いた絵がねぶたになる! 第14回 全国小・中学生ねぶた下絵コンクール【11月17日〆】 https://koubo.jp/contest/247617 #メルマガバックナンバー
【公募ガイド編集部】エビス