せきしろの自由律俳句 第56回「花火」結果発表
第56回 課題:花火
せきしろの一句
最優秀賞
これが終わったら終わり
(新潟県 胡桃 30歳)
優秀賞
東横インの看板しか見えない
(東京都 東山テリィサ 21歳)
叔父が煙草で点けた花火
(神奈川県 哲ロマ 41歳)
佳作
思春期のネズミ花火
(兵庫県 雪月花 15歳)
焼きそばの列で知らない人と見てる
(山口県 夜更かし 35歳)
急に明るいやきそばの列
(鳥取県 へまなか 37歳)
大男越しに望む
(東京都 無名のサプール 38歳)
窓開ける音あちこち
(千葉県 xissa 56歳)
父は黙って路肩に停めた
(和歌山県 中村まふゆ 48歳)
市議会議員が来ている
(大阪府 古賀 37歳)
ロウソクに火を付けることに一苦労
(東京都 すいおる 15歳)
2発目でカーテン開ける
(兵庫県 ゆこ 18歳)
下駄の痛みをこらえて笑う
(福島県 きりんのき 19歳)
ビルで見えないが確かに
(千葉県 花澤希海 19歳)
夏が終わる音がしている
(神奈川県 ひとにゃ 30歳)
消えない線香花火みたいな気持ちを抱えて今日も
(北海道 エリンギ 34歳)
うなじから花火
(北海道 吉村侑太 35歳)
病室から見る浴衣姿
(佐賀県 ちろる 38歳)
ただ黒き花火の残骸
(広島県 中常克彦 45歳)
網戸の向こうに花火を振る子
(秋田県 紀野珍 46歳)
ジジジと落ちたのは蝉か散り菊か
(東京都 天野ボンド 46歳)
ヨドバシで4Kと8Kの花火を比較
(北海道 福永敬子 54歳)
岩に火花浴びせ無表情
(長崎県 毎日ハッピ― 45歳)
1970年北海道生まれ。俳人、コラムニスト。芥川賞作家でお笑いタレントの又吉直樹との共著『カキフライが無いなら来なかった』『まさかジープで来るとは』『蕎麦湯が来ない』のほか、『たとえる技術』などの著書がある。
イラスト:飯田研人/撮影:賀地マコト
自由律俳句は、定型(五七五)ではない俳句です。定型ではありませんが、どこかリズム(律)のある句を募集します。句読点は使わず、俳句らしい味わいを意識して、心にしみるような情景、共感できるような情景を切り取ってください。俳句のもとは俳諧ですから、滑稽味があってかまいません。しかし、笑いだけではなく、しみじみ、ペーソス、人間くさいといった句を期待しています。
- 応募規定
- 定型(五七五)でない自由律の俳句。
面白コピーの募集ではなく、定型ではない無季俳句。
- 応募上のご注意
- ・ペンネームを使わない方は、応募フォームのペンネームの欄に本名をお書きください。
・応募フォームの「年齢」の欄は必ずお書きください。
・応募点数に制限はありませんが、1応募につき1作品とします。
- 応募規定
- 作品は未発表作品とし、採用作品の著作権は公募ガイド社に帰属。
応募者に弊社から公募に関する情報をお知らせする場合があります。
- 賞
- 最優秀賞1点=5000円(商品券)
優秀賞2点=2000円(商品券)
佳作10点=記念品
- 公募ポイント
- mottomo会員の方は、ログイン後WEBから応募するだけで自動的にポイントがたまります。
応募者全員=5pt追加
【最優秀賞】 さらに50pt追加
【優秀賞】 さらに30pt追加
【佳作】 さらに10pt追加
※応募者全員ポイントの付与は各回ひとり1回までです。
※ポイント付与は結果発表の時期に行われます。
- 募集中のお題
- 第58回「木」
応募期間 ~11月20日
第59回「ぬいぐるみ」
応募期間 11月25日~12月20日
- 発表
- 第58回 2022年1月8日 WEB上
第59回 2022年2月9日 WEB上