届け、この想い。万葉の里短歌募集「あなたを想う恋のうた」
越前市では、恋をテーマにした短歌を募集しています。応募資格は高校生以上。締め切りは10月31日。結果発表は2022年4月を予定しています。最優秀賞1 首には10万円が贈られるほか、50首以上の入選作品が選ばれるのも特徴です。郵送、WEB、携帯サイトからも応募可能です。
万葉集に収録される悲しい恋
現存する最古の歌集である「万葉集」。「令和」という年号も、万葉集から取ったものだと話題になりました。約4500首の短歌が収録されています。
その巻15に収められている、越前に流された夫・中臣朝臣宅守(なかとみのあそみやかもり) と、都に残された妻・狭野弟上娘子(さののおとがみのおとめ)の短歌のやりとりは63首におよび、若い夫婦の悲しく情熱的な想いがつづられています。まさに、現代におけるラブレターです。
万葉集の短歌は古語で書かれていますが、今回の募集は、いつも使っている言葉でOKです。季語なども要りません。5・7・5・7・7のリズムに合わせて、昔の恋や今の恋について詠んでみましょう!
国内外から1万首が集まる!
第23回となる今回の公募。毎年国内外から1万首を超える力作が集まるそうです。WEBから応募可能なのもうれしいポイントです。前回の入選作品は、主催者のWEBからチェックすることができます。
君が好きなロングヘアを切る日にはうるさいくらいセミが鳴いてた
(最優秀賞)
閉ぢていく景色の中で君だけがいつもしづかな月光だつた
ワイシャツの袖をまくりて草を刈るあなたを塩のように愛した
君はもうこの角部屋には来ないから首を振らない扇風機一つ
(優秀賞)
すてきな作品ばかりで、読んでいると胸がキュンキュンします。応募作品は、フレッシュなものが多いそう。短歌に初挑戦の人も、音数を数えながら、気軽に応募してみたいですね!
片思い、青春、遠距離恋愛、失恋、結婚、そして老後……。誰かを思う気持ちに年齢や性別は関係ありません。31音にあなたの思いをのせてみませんか?
●賞:最優秀賞1 首=10 万円
●締切:2021年10月31日(日)消印有効
青木緑
公募情報ライター。得意分野は短歌と川柳。いつか小説にも挑戦したい。公募ガイド公式Instagramでも執筆中。
出典:https://www.manyounosato.com/
コンテストの趣旨がより明確に伝わるよう、公式サイトの画像を一部引用させていただくケースがございます。掲載をご希望でない場合は、お問い合わせフォームよりお申し付けください。