目指せ、写真集出版!「第1回ふげん社写真賞」
コミュニケーションギャラリー・ふげん社が、母体である渡邊美術印刷の創立70周年を記念して「ふげん社写真賞」を設立しました。募集するのは、100点以内の写真作品。締め切りは6月30日(水)17時必着。結果発表は7月上旬予定です。グランプリに選ばれた1名は写真集(500部)が出版されるほか、出版記念展の開催権が授与されます。初開催の賞からどんな写真家がデビューするか、注目が集まります。
今だからこそ、写真賞を。
「集まれば、楽しい」をモットーにしたギャラリー&ブックカフェ・ふげん社(東京都目黒区)では、これまでも写真展や映像展が開催されてきました。出版部門からは、写真家の個性を生かした写真集が生みだされています。
日本だけでなく、世界中で人が集えなくなった2020年。コロナ禍の収束は、未だに見えません。母体の渡邊美術印刷が設立された70年前も、大戦の傷が癒えない混沌とした時期だったそうです。
こんなとき、地域に根付いた中小企業こそ、前向きに活動を続けることが重要だと考えた主催者。「世代を越えて人々の記憶に残る写真集を作りたい」という熱い思いが、今回の賞になりました。
本は、ずっと残る。
選考委員である写真評論家・飯沢耕太郎氏は「写真集としてまとめていかない限り、インターネットやSNSでは、埋もれて拡散していくだけ」と指摘しています。誰でも気軽に画像をシェアできる時代だからこそ、本という形で「残す」ことの意味が問われるのかもしれません。
写真集の商業出版はなかなか難しく、自費出版には多くの資金と技術が必要です。いつか作品を本にしたいと思っていた方は、ぜひチャレンジしてはいかがでしょうか。
記念すべき第1回目を飾る、意欲的な写真家の出現と、冒険心あふれる作品が待たれます。あなたにしか撮れない写真を、多くの人に届けましょう!
青木緑
公募情報ライター。得意分野は短歌と川柳。いつか小説にも挑戦したい。公募ガイド公式Instagramでも執筆中。
出典:https://www.fugensha-award.com/
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