山折り・谷折りの神秘「折り紙工学 プロダクトアイデア募集」
「折り紙工学」を扱うベンチャー企業・OUTSENSEと、プロダクトデザインを手がけるcanvasは、折り紙工学を利用した新しい製品のアイデアを募集しています。締め切りは4月30日(金)。結果発表は6月30日(水)予定です。採用作品には5万円が贈られます。
日常から宇宙空間まで
「折り紙工学」は、その名の通り、折り紙から生まれた学問領域。1枚の紙を折ることで、立体を作ったり、強度を上げたり、柔軟性を持たせたり……。「折る」という行為から生まれる特徴を工学的に利用する研究が、折り紙工学です。
たとえば、東京大学宇宙航空研究所の三浦公亮名誉教授が1970年に考案した「ミウラ折り」は、宇宙船に搭載するソーラーパネルの収納方法として提案されたものでした。1995年、日本が打ち上げた衛星に実際に採用されたそうです。
この「ミウラ折り」は、地図やパンプレットなどの日常用品にも活用されています。主催者のWEBには、このような興味深い折り紙工学の話が満載です。
紙をクシャクシャに丸めてみよう
「丸めた紙がゆっくりと開く」。これも折り紙工学の要件を満たした現象とのこと。
インテリアの収納や、子ども服のサイズ調整、衝撃や音の吸収など、あらゆるものに応用できる折り紙工学。まずは、身近な問題や困りごとを書き出してみてはいかがでしょうか。そのうちのどれかが、折り紙工学によって解決できるかもしれません!
「複雑な構造になりすぎず、現実的に販売が可能だと予測がつくこと」も、今回求められるアイデアの条件です。「工学」というと難しい気がしますが、専門的に学んでいる人でなくても応募OK。あなたの自由な発想を、わかりやすくスケッチして伝えてください。試作品を作って撮影するのも◎です。
子どもの頃から折り紙に親しんできた人も多いはず。日本文化としても工学としても魅力的な折り紙の性質を使って、あなたなら何を作りますか?
青木緑
公募情報ライター。得意分野は短歌と川柳。いつか小説にも挑戦したい。公募ガイド公式Instagramでも執筆中。
出典:https://creativecanvas.jp/projects/p00020451/
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