苦手意識
今後の私の公募川柳において、ここを強化しなければ入選率を上げられない!と感じているのが「時事ネタ系」です。
創作はもちろんですが、私はみなさんの作品を読むことも好きで、できる限り目を通すようにしています。
そして素晴らしい作品に触れて感動する半面、いつも反省点が浮かび上がってくるのです。
特に、自分に足りないものは「今っぽさ」なのではないかとよく感じます。
現在進行形のことをリアルに書けるのは、今まさに生きている我々だけでしょう。
巧みな技術を持って、時代をうまく作品に投影している方を見ると、このテクニックさえあれば常に新しい作品に仕上がるのに、と憧れます。
自分もそのような力を付けたい!と思いつつも、あまりうまくいっていないのが現状です。
そんな苦手意識を持っているのですが、先日時事ネタを詠み込んだ作品を選んでいただきました!
水野タケシさんのさがみはら南区版のタウンニュース「タケシの万能川柳」に載せていただいた作品がこちらです。
「外出を自粛と言えど用はなし」
自粛中に投稿した作品です。
水野タケシさんは「笑いと泣き」のバランスが絶妙な作風の方です。
今回はこれまでに選ばれた作品を様々詠み、傾向をくみ取ることができたことが選んでいただけた理由ではないかと思っています。
コロナが収束していない今、本当に様々な弊害があり気が抜けない状態が続いていますし、自粛中は皆さんもそれぞれの環境、ご家庭で、大変なことが起きたと思います。
ただ、それをネガティブなままにしておきたくないと思ったのです。
すべてひっくるめて作品に詠み込んでいきたい。
そういう思いで、皮肉を込めた社会風刺的な作品にしました。
ニュースを見たり、世の中が注目していることに敏感にアンテナを張ることで、自分の作品に新しい風を吹かせることができるかもしれません。
感情云々ではなく、事実を詠み込む時事ネタのタイプに苦手意識はあるのですが、時代の流れに抵抗せず常に新しいものを取り入れてやる!
という勢いを、忘れずにいたいと思っています。