【結果発表】第12回「シヤチハタ・ニュープロダクト・デザイン・コンペティション」審査員の心を捉えた創造力を見逃すな!
一般社団法人未来ものづくり振興会は「第12回 シヤチハタ・ニュープロダクト・デザイン・コンペティション」の受賞作品を発表しました。
今回は「これからのしるし」テーマに、2019年4月1日(月)~5月27日(月)に募集。過去最多となる応募作品778点から、10点が受賞作品に決まりました。
心模様を映し出す「わたしいろ」の朱肉
シヤチハタ製品の新たな可能性を開花させるべく行われた、シヤチハタ株式会社が開催した同コンペティション。
多摩美術大学や大阪芸術大学の教授、デザインプロデューサーなど、プロダクトデザインの第一線で活躍する審査員たちを唸らせた、受賞10作品はこちらです!
★グランプリ「わたしのいろ」(歌代悟)
『水彩画のように彩りが滲んだ朱肉。押す人やその時々の気分、時間などにより異なる色でしるすことができるため、従来の朱肉以上のアイデンティファイ機能と、個性や感情表現という感性的機能を併せ持つ。わたしの色とあなたの色。昨日の色と今日の色。嬉しい色と悲しい色。全部違うから、このしるしが今の「わたしいろ」。』
審査員からのコメント
「シヤチハタといえば朱色、という固定されたイメージを解放するような作品。際に水彩のように無限のカラーバリエーションがあれば選ぶのも楽しく、自分でも欲しいと思う」
「印を押すときどきの気持ちによって色が変わる。この瞬間の判断は心模様を露わにする。印という意志決定と心の色が同期する。伝えたい意味を暗示する見えない繋がりが印にはあるのだなと思った」
「まったく同じグラデーションには絶対にならない、まさに自分だけのしるし。オリジナリティのある、美しい作品」
★準グランプリ 2作品
☆「JITSU-IN」(石川和也)
『手書きサインをカメラでスキャンし、印影の形状や色、印材の素材を選んで、世界にふたつとない自分だけの印章をつくることができる。同じ苗字の個別化が図れるので自己証明ツールとしての完全性や価値が高まり、外国人も日本のハンコ文化を体験できる。』
☆ 「Shachihata PAPER」(米田隆浩)
『朱色インクで染めた朱い紙は、それ自体がシヤチハタのアイデンティティを宿すひとつのしるしであり、ここからさらに利用者が包む、折る、切るなど手を加えることにより、新たなしるしとして展開されていく。これからのしるしを生む素材の提案。』
★審査員賞 5作品
☆喜多賞:「アナログなAR判子」(岩田浩司)
☆後藤賞:「アニマル・ポン」(谷 一郎)
☆中村賞 :「LifeMark」(渡辺 雄大)
☆原賞:「線画による家紋の印鑑 “Kamoline”」(高田 雄吉)
☆深澤賞:「シヤチハタくん」(萩原 理央、大橋 暁央、原 盛夫、岩佐 健太)
★特別審査員賞 2作品
☆「印ボッサー(インボッサー)」(籔下 聡希)
☆「ジャパニーズギフト シヤチハタ」(澤本 和宏)
受賞作品の自由な発想力から、色々な「しるし」があることに気づかされますね。
いずれの作品もとても美しく、これからが楽しくなるデザインでした。
受賞作品を通して「これからのしるし」の可能性を感じてみてはいかがでしょうか。
※受賞10作品と審査員のコメントの詳細は、主催者HPをチェック♪
次回はあなたも参加してみよう♪
2020年には、第13回の同コンテスト開催が決定しています。
どんなテーマが用意されるのでしょうか。
あなたのアイデアが活かされるチャンスかも♪
公式HPでは、2018年開催の第11回「しるしの価値」をテーマにした受賞作品もチェックできます。こちらもぜひ、参考にしてみてね!
(ライター 脇田知子)
第12回「シヤチハタ・ニュープロダクト・デザイン・コンペティション」
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