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麒麟 川島さんインタビュー!アートオリンピア・アンバサダーが語る、アートのチカラ

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公募ニュース

国際芸術コンペティション「アートオリンピア」がスタートした。

世界の才能あるアーティストを発掘し、その活動を支援することを目的とするこの国際公募展は、ビエンナーレ方式で開催され、今回で第3回目をむかえる。

今回の最高表彰金は1,320万円(120,000ドル相当)、表彰総数1000点。まさに規格外の豪華さだ。上位作品は美術館などで展覧会が開催されるほか、表彰1000点はWEBで名前が紹介される。

審査は点数制となっており、日本・海外2拠点にいる審査員たちの合計点で順位が決まる。

最終審査はYouTubeで公開され、大賞作品が決まる瞬間をライブで見ることができるなど、公平性で透明性のある審査となっている。

また、今回は、よしもとアートエンタテインメントとのコラボも実現した。

よしもときってのアート芸人である麒麟・川島氏と野性爆弾・くっきー氏がアンバサダーに就任し、アートオリンピアを一緒に盛り上げていく。

そこで、公募ガイドでは麒麟・川島氏に取材し、アートオリンピアやアートに対する思いを語ってもらった。

――アンバサダーの依頼がきたとき、どんなことを思いましたか?

引き受けていいのかなという気持ちがありました。

でも絵は昔から好きですし、自分も楽しみながら広めていけるのであれば、ということで引き受けさせていただきました。

――ご自身でもイラスト&エッセイ集を出版されましたね。

絵は子どもの頃から描いていたんですよ。

いかんせん勉強ができないので(笑)。

自分が描いた絵で休み時間にみんなを盛り上げたりしていました。

――絵は独学ですか?

完全に独学です。

ちなみに高校の頃は美術の成績は2とかでしたよ。

絵は好きなんだけど技術がともなっていなかったんですよね。

それで絵が嫌いになりかけていました。

自分は絵が向いていないんだと叩きつけられたような気になっちゃって。

芸人でも絵が苦手って人がいるんです。

でも、そういう人に描かせると味はあるし、ぼくが練習したって描けないようなものを描くことがある。

「そっちの方がかわええがな」みたいな。

そういう人たちって練習しても手に入らないようなものを持っているんですよ。

それなのに、学生時代は数字でしか評価されないので、絵を描くことが辛くなってしまった。

楽しくないから描かない。しだいに絵が苦手、嫌いと思ってしまう。

巡り合わせで筆を置いてしまっている人がいるのは本当にもったいない。

学校の先生も難しいところだとは思うんですけどね。

――感覚や個性になってくると、学校では教えられない部分もありますよね。

以前、パラリンアートのアンバサダーをやらせていただきました。

学校に行けなかったり、自分のコンプレックスのせいで絵なんて描けないって人たちがいる。

でも、パラリンアートをきっかけに、はじめて絵を描いてみたんです。

そしたら、それが銀賞を取った。

すると、それを見ていた企業から「ぜひ、うちのロゴマークを描いてください」って依頼が来たんです。

そういう広がりの瞬間を真横で見ていて、ものすごく感動しました。

ハンデを背負った方に、募金という形で支援するのも、とても大事なことだと思います。

だけど、やっぱり自立につながることが大切かなと。

自分の力で作業して、お金をもらって、企業と契約してごはんを食べる。

それが一番後ろめたくなく、道のど真ん中を歩けることに繋がるんだなと。

パラリンアートのアンバサダーをつとめたことで、「絵って限りなく可能性があるもの」だと感じました。

――アートオリンピアでは、どんな作品が見てみたいですか?

今回はじめて絵を描いた人の作品ですかね。

それが一番強いのかなと思いますし、溜まっているものをぶつけるのが良いというか。

はじめてだとかベテランだとかは、言い方は悪いですけど、絵の場合はバレないですから(笑)。

自分の中で制限しないものが、パワーを持っていると思うんです。

アートは計算もなく、経歴も技術も関係ない。そこがフェアですよね。

値段の高い画材じゃないといい絵が描けないってこともない。

絵の具でも墨でもいい。筆で描いてもいいし、指で描いてもいい。

なんなら果物の汁で描いたっていい(笑)。

アートというとかまえてしまいます。「これはどういう狙いで描いたんですか?」と聞かれたら答えられなきゃいけないと思ってしまう。ぼくはそうじゃないと思うんですよね。

「なんかわかんないけど、好きな色なんですよ」「子どもの頃からこの曲線が好きなんです」でいいんです。

アートだからと難しく考えず、みんな気軽に応募してみたらいいんじゃないですかね。

絵を描いて心が楽になることってあるじゃないですか。

そういうのが人を動かす力を持っていると思うんですよね。

――川島さんも、今後も絵を描いていきますか?

はい。

言葉で笑いを伝えるのではなく、絵を見せて、瞬間的に笑いを取るみたいなこともやってみたいです。

ぼくは若手じゃないので無理かもしれないんですけど、「言葉も通じないまったく知らない国に行って、スケッチブックとクレヨンだけで帰ってこられるか」みたいなことをやりたいんですよ。

英語も通じない場所で「トイレどこですか」も絵を描いて聞く。

――かなり面白い企画ですね。ぜひ見てみたいです。

語学を勉強するより夢があるんじゃないかな。

それくらい絵が好きなので、一生描くと思いますよ。

――ありがとうございました。

(取材:畑 美雪)

 

『アートオリンピア2019』

●申込期間/2月1日~3月20日(必着)

●内容/平面作品を募集。①全応募者部門=全応募者、②学生部門=35歳以下で大学(大学院)・専門学校等に在籍の学生。

●規定/出品申込書をWEBから入手するか、事務局へハガキ、TEL請求。作品は117cm×117cm以内(~S50号相当)。厚さ10cm(額含む)以内、重量20kg以内。応募は1人3点以内。

●出品料/①1点2万円、2点3万円、3点4万円 ②1点1万円、2点1万5000円、3点2万円

●資格/18歳以上の国内在住者

【公式サイト】https://artolympia.jp/