ゴミ箱からの復活~拾われた才能が光を放つ絵画展&寄贈作品募集中!
東京ドームシティ「Gallery AaMo(ギャラリー アーモ)」では、2018年11月22日(木)~2019年1月19日(月・祝)の期間、“酷すぎて目をそらせない”アートを展示する『バッドアート美術館展』を開催中! 米国ボストンの「バッドアート美術館(MOBA)」に所蔵されている作品の中から110点が日本で初公開されている。
この開催を記念して、バッドアート美術館に寄贈する作品を募集。一次審査通過作品は本展覧会にて随時展示される予定だ
「天国への階段(ゲイブとリズ)」
「スピリット・イン・ザ・スカイ」 1
「ケンタウロスとバイカー」
はじまりは、1枚の絵だった!
バッドアート美術館では、ふつうなら決して日の目を見ることのない「酷すぎて目をそらせない」アートを称え、収集、展示している。真剣に描いたにもかかわらず、技術不足やキテレツな題材のせいで、とにかく“酷い”のだが、結果として面白く、何か人を惹きつける力を持っている作品が集められている。
この異端なコレクションが始まったきっかけは、1994年に画商スコット・ウィルソンがゴミの中から見つけた1枚の絵。絵は処分して額縁だけ売る予定だったが、友人が気に入り家に飾って楽しんだことから、以来、仲間内で“バッドアート”を集めるようになった。その多くはガレージセールやリサイクルショップ、あるいはゴミの中から見つけたもの。美術館として公開したところ、ネット上で話題となり、国際的に注目されるようになった。
しりあがり寿さんが語るバッドアートの魅力とは?
「出来の悪い子はかわいい! 全部、ヤバいオーラが出ています!」と語るのは、現代美術分野でも活躍する漫画家のしりあがり寿さん。本展覧会のスペシャルサポーターを務めている。
「ヘタウマを売りものにしていた自分が、この展覧会で海の向こうの仲間と出会えたという気持ちになりました。情熱を持って描こうと思っていたのに、道に迷っちゃった作品たち。道に迷うといえば、この世界ってみんな道に迷っている(笑)。人間こそがバッドアートの代表だ!と思えば案外深いですね……」
今回、最も印象に残った作品は『沼ピクニック』だという。川のほとりにいるカップルが奇妙なペアルックを着ている。構図も技術も素晴らしいのに、なぜ、そんな衣装を着ているのか??と謎につつまれているところに心が惹きつけられたそうだ。
この作品に、「最先端のエコファッションなんだ」「似合ってるわ」とコメントを付けたしりあがりさんだが、僕の解釈に惑わされずに、自分でツッコミを入れて自由に楽しんでほしいと語った。
また、今回の展示では、9月に新たに加わった世界初公開の作品もお披露目! 見どころや裏話も聞けるトークイベントも開かれる予定だ。
『沼ピクニック』
あなたの迷作を世に出そう!
本展覧会では、開催を記念して、バッドアート美術館への寄贈作品を募集している。ポイントとなるのは「誠実な想いで一生懸命作ったアート作品」であること。制作の途中で何かが違ってしまった……。それが技術不足なのか、行き過ぎた表現なのか、そもそもの主題選びなのか、方向性はそれぞれだが、とにかく可笑しな状況になってしまった真面目な作品。面白く、魅力的なものが期待されている。
展覧会で実物のバットアートにたっぷり触れたら、今度はあなたの迷作を世に出してみませんか?
コンテストの詳細はこちらhttps://www.koubo.co.jp/system/contest/MOBA2018/
締め切り 2018年12月24日 23時59分