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懐かしいあのころ…思い出の味をエッセイにしてみませんか?

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作文・エッセイ
公募ニュース

あなたが思い出す食事シーンや、忘れられない食べ物は何ですか?

味覚は記憶を刺激して忘れていた出来事・楽しかった瞬間・苦い経験を思い出させてくれます。

「あのころ」の思い出とともに記憶に残っている食べ物にまつわるエピソードを募集しています。

「あのころ」の味といえば、関東地方で【富山の薬売り】をしていた父の元で、住み込みで働いていた売薬人さんと囲んだ食卓の『焼き魚と味噌汁』。売薬人さんとは生まれた時から朝と夜と毎日一緒にご飯を食べていたので、3歳年上の姉は懐いて親戚のおじさんのように慕っていましたが、こちらは人見知りが激しかったせいで優しい笑顔と食事内容ぐらいしか覚えていない。それでも月日が経って焼き魚の匂いを嗅ぐと、時々、思い出す懐かしい風景です。

もうひとつ思い出されるのは、神社のアルバイトで出された賄いのクリームシチューライス。

「神社は和食、シチューにはパンじゃない?」という先入観をぶち破った献立に軽い衝撃を受けたことを覚えています。

最近では『シチューごはん専用ルウ』が売られ、一般的になってきたメニューですが、古びた神社の一室でご飯の上にどっぷりとかかったシチューが出てきた時の、微かに動揺するバイト仲間の顔が今でも忘れられません。シチューを食べると、味と一緒にあの部屋の雰囲気が蘇ってちょっと楽しい気持ちになるのです。

人生で初めて作った料理も「あのころ」の味かもしれません。油で茹でたような柔らかなポテトフライは、なぜカラッと揚がらないのか謎だったし、レシピ通りに作ったクッキーは歯が折れそうなほど固かった。今では笑い話ですが、料理に苦戦していた不器用な姿が思い出されます。

懐かしいあのころ、人生と切り離せない味に感情の蓋がそっと開いたら…エッセイを書いてみませんか?

 

公募情報の詳細はこちら:

https://www.koubo.co.jp/contest/literature/essay/041420.html

『あのころの味』エッセイ大賞

(2018年3月31日〆切)