喜多方ラーメンだけじゃない!?古代文字人気で創作漢字
「ラーメンや蔵の街」として有名な福島県喜多方市では、テーマに合った創作漢字コンテストを開催しています。40回目となる今回のテーマは「チャレンジ」です。現存する漢字のへん・つくりを自由に組み合わせて独自の漢字を生み出してください。
喜多方市では「創作漢字」を使ったちょっとユニークな取り組みをしています。昔からの蔵が今でも住宅や店舗として利用されている街では『古代文字』と呼ばれる一風変わった漢字で書かれた看板を多く見かけます。これは2011年に「喜多方を漢字のまちにする会」団体が東日本大震災による影響で観光客が減ってしまった商店街に活気を戻すため、街のいたるところに想像力を掻き立てるような面白い漢字を設置し町おこしをしようと始まったものです。現在は220件以上の店舗で設置されています。
古代文字とは今から2000~3500年前に作られた書体ですが、この漢字を使った喜多方の楽しみ方として、謎解き要素を盛り込んだ街歩き『古代文字ミステリーウォーク』があります。ミステリーマップを見ながら店舗の看板に書いてある文字を読み解いていくというもので、街の魅力を発見しながら散策を楽しんでもらおうと企画されました。この取り組みで「喜多方を漢字のまちにする会」は継続的に新しい手法で漢字教育を実践する教員に贈られる「白川静漢字教育賞」特別賞を団体で初めて受賞しました。
そんな喜多方発の創作漢字コンテストでは毎年、ステキな作品が投稿されています。前回の大賞作品は『ときめき』を表した漢字で【胸】という字の【凶】の部分が【光】になっているデザインが選ばれました。第38回のテーマ『日本』では、「へん」に【四季】の漢字を縦に配置し、「つくり」には【美】を持ってくることで日本特有の四季の美しさを表現した作品や、「くにがまえ」の中に【桜】を入れた作品など、なるほど~と思わせる組み合わせが並びました。芸術面からみても書道やタイポグラフィのようにデフォルメして独特な造形美が楽しめるので、筆で書いてみたりいろいろな方法で表現していくとたくさん思いつきそうですね。ぜひ『チャレンジ』を表す創作漢字にチャレンジ(笑)してみてください!
公募情報の詳細はこちら:https://www.koubo.co.jp/contest/slogan_copy/other/031465.html
第40回喜多方駅発感じる漢字あそび 募集テーマ「チャレンジ」(2017年5月31日〆切)