ちょっと気になるミスコン盛衰史&最新オーディション情報
「ミスコンって今もやっているの?」という世代から、「この機会に思いきって芸能界に挑戦してみたい」という若い世代までの皆さん。ミスコンがどのように始まり、どうなっていったかを概観してみよう。最新の情報もお見逃しなく!
ミスコンに選ばれて退学!
日本初のミスコンは、明治24年(1891年)7月、浅草凌雲閣主催の「東京百美人」。浅草凌雲閣は12階建ての高層建築で、このイベントでは美人の写真を階段に掲示した。いわば客寄せ。応募者も全員が芸者などの玄人だった。
ちなみに当時はまだミスコンテストという言葉はなく、「美人共進会」という名称のものもあった。共進会とは明治政府の勧業政策の一つで、農作物や家畜を出品し、生産技術の向上や交流を目指したもの。美人共進会はこれにならったものだが、今、この名称をつけたら
一般女性が参加した日本初のミスコンテストは、明治41年(1908年)に行われた「日本美人写真募集」。きっかけは、アメリカのシカゴトリビューン紙主催の「世界美人コンテスト」。これを実施するから日本も代表を送れと通信社を通じて依頼があり、公開審査などできる時代ではなかったので、時事新報社が写真を募集したのだ。
1位に選ばれたのは、学習院女学部に通う末広ヒロ子。応募したのは義兄で、結果を知って100件もの縁談が申し込まれたと言う。しかし妬みもあり、「ミスコンに応募して学習院の名を汚した」として、ヒロ子は退学させられる。ミスコンに出ただけで、しかも他薦なのにと同情を禁じ得ない。
処分を下したのは学習院院長をしていた乃木希典だったが、乃木はのちにこの判断は間違いだったとして末広家に良縁を持ちかけ、ヒロ子は侯爵・野津道貫の長男・鎮之助の妻となっている。
ミスコン全盛期と性の商品化問題
ミスコンが再び世間を騒がせたのは、昭和25年(1950年)。第1回「ミス日本」が開催され、山本富士子が初代ミス日本グランプリに選ばれたとき。その後、映画界からスカウトされ、山本が大女優になったのはご存じのとおり。
この9年後、昭和34年(1959年)、今度は児島明子が第8回ミス・ユニバース世界大会で優勝する。高度成長真っ盛りながら、今なお欧米に劣等感があった当時の日本では大きなトピックとなった。
この影響はすさまじく、その後はあらゆるところでミスコンが開催されるようになる。自治体主催の「ミス○○(地名)」、商店街主催の「ミス○○通り」、スキー場では「ミス○○高原」、ビーチでは「ミス○○海岸」、特産品をPRする「○○娘」、各大学一の美女を決める「ミスキャンパス」、宝くじをPRする「幸運の女神」もあった。
一方、タレントオーディションも激増する。その草分けが、昭和51年(1976年)に始まった「ホリプロタレントスカウトキャラバン」。賞金100万円というのも話題となった。
その11年後の昭和62年(1987年)、オスカープロモーションが「全日本国民的美少女コンテスト」を創設。こちらは賞金300万円で、アイドルや女優の登竜門となった。
しかし、平成に入ると、性の商品化が問題提起され、地方のミスコンなどは軒並み中止となった。残ったのは、プロの登竜門的なオーディション、有名雑誌のモデル募集、国際交流などにも貢献する世界的なミスコンテストなど。また、時代を反映して、ミスター・ミスコンテストなど、男性も女性も募集するような公募も登場した。
最新オーディション情報
人気公募の陰には怪しい公募がつきもので、「タレントオーディション」と銘打ち、夢多き男女を募集するものの、その実態はレッスン料をとるだけの養成所だったりする。
運営母体や募集内容をよく調べないと、ろくなレッスンもせず、月謝だけとられるということもないとは言えない。
その点でいうと、メジャーなミスコン、オーディションは安心感がある。
現在は下記のようなコンテストが開催されているので、明日のスターを夢見る方々はチェックしてみよう。
第45回ホリプロタレントスカウトキャラバン ピュアガール ピュアボーイ オーディション
応募資格:2002年~2013年生まれの人
締切:8/28
スターダストプロモーション 第3回 スター☆オーディション
部門1. 俳優・女優・モデル・タレント・歌手・アイドル=10歳~22歳 (性別不問)
部門2. 声優=中学1年生~18歳(性別不問)
締切:8/27
JJモデルオーディション 「国民的彼氏」「国民的彼女」大募集!
応募資格:義務教育課程を修了している満18歳以上〜28歳以下の年齢で、明るく健康的な男性&女性。経験の有無は不問
締切:6/27
第5回「キレイな母ちゃん」コンテスト
対象:ESSE誌面に出てみたい! 最旬ヘアメイクでキレイになりたい! プロのスタイリングで撮影してもらいたい! メイクやファッションにまつわる自分なりの工夫や、美容の習慣を自ら発信したい! 家族でESSEの誌面に出てみたい! 子育ても自分自身ももっと楽しみたい!という人
締切:6/30
詳細は各応募要項を参照。募集内容を熟読のうえ、ご応募ください。