福井県の競輪場「福井けいりん」が、バーチャルの世界に足を踏み入れる。株式会社glowと提携し、2025年6月9日から新規VTuberオーディションを開始すると発表した。この斬新な取り組みは、福井の魅力や競輪の面白さを新たな形で発信することを目指している。

オーディションの応募条件は18歳以上の日本在住者で、VTuber活動に専念できる人材を求めている。特に注目すべきは、タレントや配信者としての経験がある人、福井市に縁のある人、そして高頻度な活動ができる人を歓迎している点だ。さらに、歌唱力や英語力、ゲームスキルなども重視されており、多才な人材の発掘を狙っているようだ。

合格者には、オリジナルキャラクターの提供や配信活動のサポート、さらには今年9月の共同通信社杯での活躍の機会など、魅力的な特典が用意されている。選考は書類審査、ショート動画制作、対面審査と段階的に行われ、厳正な審査を経て選ばれた人材が、福井けいりんの新たな顔となる。

この取り組みは、単なるVTuber事業の展開にとどまらない。福井けいりんは1950年の開設以来、地域に根ざした競輪場として親しまれてきた。そんな伝統ある施設が、最新のバーチャルエンターテイメントと融合することで、新たな魅力を創出しようとしている。これは、地方の伝統産業がデジタル時代に適応していく先進的な事例と言えるだろう。

株式会社glowは「リアルとバーチャルの融合」をミッションに掲げる企業だ。自社IPの運営や、越前市公認VTuberの運営など、バーチャルコンテンツの制作に豊富な経験を持つ。その知見を活かし、福井けいりんのVTuber事業を成功に導くことが期待される。

この新プロジェクトは、地域活性化とエンターテイメントの新たな可能性を示すものとして、業界内外から注目を集めそうだ。福井けいりんがVTuber界に巻き起こす新たな風が、どのような変化をもたらすのか。今後の展開が楽しみである。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000038.000086211.html