株式会社KADOKAWAは9月26日、小説投稿サイト「魔法のiらんど」を2025年3月31日をもって単独のサービスを終了すると発表。かつて一世を風靡し、多くの若者が夢中になった「魔法のiらんど」の終了に、数々のコンテンツを楽しんできた往年のネットユーザーたちから惜別の声が寄せられ、X（旧Twitter）でも「魔法のiらんど」が一時トレンド一位になるなど、注目を集めています。

ガラケー世代の青春を支えた「魔法のiらんど」

「魔法のiらんど」は1999年に無料HP作成サイトとしてオープン。携帯電話だけで自分のHPを簡単に作れる手軽さが若者たちの人気を集めました。その後、着メロや携帯ゲームなど、急速に普及した携帯文化に合わせてさまざまなサービスを展開。中でもサイト内の投稿小説は人気を集め、「恋空」など紙媒体の書籍としても100万部越えのヒット作も生み出し、携帯小説投稿の草分け的存在として長く愛されてきました。

しかし、時代の流れとともに2020年には小説投稿サイトに一本化され、今回の単独サービス終了の流れへ……。
SNSでは「スマホになってからも使っていたので少し寂しい」「ありがとう。私の黒歴史製造機であり、私の青春」など、惜しむ言葉や感謝の声が相次いで寄せられています。

なお、今後はWeb小説サイト「カクヨム」に合併し、カクヨムサービス内の１ジャンルとして運営を続ける方針です。

「カクヨム」へのデータ移行機能を提供中！　移行はお早めに

カクヨムにはすでに新しく「魔法のiらんど」ジャンルが追加され、魔法のiらんどユーザーへカクヨムへの移行を呼びかけています。
これまで「魔法のiらんど」で投稿された作品は、バックアップ機能を使ってダウンロードが可能です。ダウンロードデータはカクヨムの「作品インポート機能」を使って、簡単にカクヨムへ投稿できます。
「魔法のiらんど」の作家ユーザーの方々は、忘れないうちに速やかな移行作業をしつつ、読者に向けて移行のお知らせを出しましょう！

「カクヨムコンテスト１０」開催決定も同時発表！　「魔法のiらんど（現代恋愛）部門」を新設！

「魔法のiらんど」サービス終了と同時に、人気小説コンテスト「カクヨムコンテスト」の開催決定も発表されました！
記念すべき第10回の開催となる今回は部門の再編・新設を行い、過去最多の10部門、賞金総額はなんと1000万円相当に！

前回の賞金総額は750万円でしたので、大幅にパワーアップしての開催となります。
新設部門のひとつが「魔法のiらんど（現代恋愛）部門」。主に女性読者を対象とした恋愛・ラブコメ、BL要素のある小説のうち、現代を舞台とするものを募集します。

400字以上で応募可能な短編賞にも注目！

400字～1万字の短編小説、エッセイを対象とした短編賞「カクヨムコンテスト10【短編】」」も同時開催！

ファンタジー、恋愛、ラブコメ、現代ドラマ・文芸・ホラー、エンタメ総合（SF、歴史、ミステリー）、エッセイ・ノンフィクションの6部門で、各部門1作品ずつ短編賞が選出されます。短編賞の賞金は10万円！

また、第一線の現役編集者たちが「読んで損なし、絶対的な面白さ！」と太鼓判を押す作品のみを集めた読書サブスクリプションサービス「カクヨムネクスト」と連動した「カクヨムネクスト賞」も設置。「カクヨムネクスト賞」受賞作は、受賞者自らが当該短編をもとに長編作品へ構想をふくらませて再構成し、「カクヨムネクスト」で連載できるという、ビッグチャンスを手にすることができます。

長編は得意ジャンルにじっくり取り組み、短編でいつもとは違うジャンルに挑戦してみて新たな扉を叩いてみるのもいいですね。

これまで「魔法のiらんど」ユーザーだった方も、これを機にカクヨムに登録して、カクヨムコンテストにチャレンジしてみてはいかがですか？

応募期間は11月29日(金)〜 2025年2月3日(月)です！　すぐにスケジュールを手帳に書き込んで、作品の構想を練り始めよう！

小説・シナリオ

カクヨムコンテスト10

カクヨムコンテストの特徴商業化作品数日本No.1！受賞作は書籍化・コミカライズ KADOKAWAの総勢約40編集部が選考に参加スマホだけでも応募可能！ Webからカンタンに応募できる！第10回記念！賞金総額なんと1000万新部門を追加して計10部門！さまざまなジャンルで挑戦できる長編が苦手な人も気軽に参加できる！ 400字以上1万字以内の短編コンテストも同時開催！