書店フェアバトル開幕!賞金30万円とチャンピオンベルトをかけた前代未聞の出版業界プロジェクト
書店と出版社が垣根を超えて企画する「Book Fair Championship(BFC)」が、11月1日に六本木 蔦屋書店で記者発表会を開催した。このプロジェクトは、全国の書店員が日本一面白い書店フェアを競い合う、前例のない出版業界横断型の取り組みだ。
注目すべきは、審査員に芥川賞作家の滝口悠生氏を迎え、初代チャンピオンベルト贈呈式には新日本プロレスの棚橋弘至選手が登場することだ。優勝賞金30万円と共に、プロレス顔負けの本格的なチャンピオンベルトが用意されている。
実行委員長を務める北田博充氏(梅田 蔦屋書店店長)は、このプロジェクトを「お笑い界のM-1グランプリのような存在に育てたい」と意気込みを語った。BFCの目的として、全国のユニークなフェアの発信、書店間での情報共有、来店促進の3点を挙げている。
特別ゲストとして登壇したミュージシャンで作家の尾崎世界観氏は「競い合うことはモチベーションになる。情熱をもって好きな本を推していくためのすごくいい企画」と期待を寄せた。
エントリー期間は12月22日まで。2025年1月中旬にベスト10が発表され、3月3日に初代チャンピオンが決定する。その後は年2回の防衛戦も予定されており、書店業界に新たな風を吹き込む取り組みとして注目を集めている。