大手出版社から個性派レーベルまで、80の編集部・団体から157名もの編集者が参加したセルシスの漫画持ち込みマッチングサービス「モチコミonline」第5回イベントが、11月2日に開催された。今回は過去最多の持ち込み希望数を記録し、参加者の80％以上から高い満足度を得る結果となっている。

このオンラインサービスの特徴は、事前に原稿を確認できることにある。従来の対面式持ち込みと異なり、編集者は作品を十分に吟味した上でマッチングに臨めるため、より効率的な商談が可能となっている。実際に、参加者からは「家にいながら作品のフィードバックが得られる」「従来の持ち込みより成約率が高い」といった声が寄せられた。

成果も着実に表れており、本イベントをきっかけに、マグコミ（マッグガーデン）で「享年82歳の異世界転生!?」のコミカライズ連載が決定。12月3日より連載開始となる。また、アンケート結果からは、複数の編集部で連載企画が会議に通ったケースや、短編作家の発掘など、具体的な成果が報告されている。

興味深いのは、編集者とのオンラインミーティングに関する調査結果だ。約76％が初回打ち合わせからオンラインを希望しており、さらに79％の編集者がビデオオフでも支障ないと回答。時間や場所の制約を受けない新しい形の持ち込みスタイルが、業界に定着しつつある。

次回は2025年3月頃の開催を予定している。参加費は無料で、漫画家志望者も編集者も随時登録を受け付けているとのことだ。

出典：https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000904.000005223.html