驚愕の760点!本に見えて本じゃない?ヨーロッパのアンティーク「フェイクブック」の世界が明らかに
グラフィック社から2025年1月に発売予定の『"まるで本"の本型アイテム764点 フェイクブック・コレクション』が、本の形をしたアンティークアイテムの世界に新たな光を当てている。この珍しい書籍は、ヨーロッパを中心に集められた約760点もの本型アイテムを詳細に紹介しており、その内容は多岐にわたる。
ブリキのビスケット缶やオルゴール、さらには裁縫箱まで、一見すると普通の本棚に並んでいてもおかしくないアイテムたち。しかし、これらは全て「フェイク」なのだ。蚤の市やアンティークフェア、オークションで丹念に収集されたこれらのアイテムは、時代も産地も色もスタイルも実に多様だ。
本書の特筆すべき点は、単なるカタログではなく、各アイテムに詳細なキャプションが付されていることだ。これにより、読者は各フェイクブックの歴史や用途、そして製作の背景までも知ることができる。図書館や収集文化の研究者にとっても、これほど多くのフェイクブックを一度に見られる機会は貴重だという。
著者のアルミン・ミュラー氏は、スイス出身の製本装幀技術の専門家。長年チューリッヒ中央図書館で働き、製本・修繕部部長を務めた経歴を持つ。その豊富な知識と経験が、本書の内容をより深みのあるものにしている。
本書は、愛書家はもちろん、アートファンや雑貨好きにもおすすめだ。フィジカルな本の魅力を再発見したい人にとっても、新たな視点を提供してくれるだろう。デジタル全盛の現代だからこそ、こうした「偽物の本」たちが持つ独特の魅力に、多くの人が惹かれるのではないだろうか。
『フェイクブック・コレクション』は、B5変サイズ、344ページの大ボリュームで、定価は3,960円(税込)。アマゾンや楽天ブックスなどのオンライン書店でも予約受付中だ。本好きの方はもちろん、ユニークな贈り物を探している方にもおすすめの一冊となりそうだ。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000495.000084584.html