製造業界に新たな風を吹き込む革新的な移動技術を開発したスタートアップ企業、株式会社TriOrbが、「九州・山口ベンチャーマーケット2024」のピッチコンテストで大賞を受賞した。この快挙は、同社が開発した360°球体移動モジュール「TriOrb BASE」の可能性と将来性が高く評価された結果だ。

「九州・山口ベンチャーマーケット」は、九州・山口地域から世界に羽ばたくベンチャー企業の発掘と支援を目的としたイベントだ。各県のイチオシベンチャー企業と国内外のビジネスパートナーとのマッチングの場として機能しており、ピッチコンテストを通じて資金調達や販路開拓を支援している。

TriOrbが開発した「TriOrb BASE」は、従来の車輪式やオムニホイール式とは一線を画す、球体を駆動部とする全く新しい移動機構だ。この技術により、あらゆる方向へのスムーズな移動と高精度な位置制御が可能となり、製造現場における生産ラインの柔軟性と効率性を飛躍的に向上させる。

「TriOrb BASE」は、陸上のドローンのように縦横無尽に動き回り、高精度な位置決めと高耐荷重を実現する。これにより、単独での搬送はもちろん、複数台が連携して長尺物や重量物の搬送にも対応する、フレキシブルな搬送システムを提供できる。さらに、顧客の仕様に応じたカスタマイズが可能で、専用搬送設備に頼ることなく、効率的でダイナミックな生産体制の実現を推進する。

TriOrbは、この革新的な技術を活用した新たな搬送システムの開発を通じて、製造現場における生産性の向上や自動化を推進し、地域産業の発展にも寄与していく方針だ。今後も、製造業界が直面する変種変量生産、労働人口の減少、DX推進といった課題解決に取り組み、さらなる飛躍を目指すという。

製造業のデジタル化が急速に進む中、TriOrbの球体移動技術は、生産ラインの革新的な変革をもたらす可能性を秘めている。今回の受賞を機に、同社の技術が製造業界に広く認知され、導入が加速することが期待される。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000022.000120742.html