ラグジュアリージュエリーブランドのティファニーとアメリカ ファッション デザイナー協議会（CFDA）が、画期的な取り組みを発表した。両者が共同で創設した「ティファニー× CFDA ジュエリー デザイナー アワード」の第1回受賞者として、ジャミール・モハメッドが選出されたのだ。

この新設されたアワードは、アメリカのジュエリーデザイン界に新風を吹き込むことを目的としている。特筆すべきは、デザイン業界におけるインクルーシビティ（包括性）の促進に尽力し、ジュエリーデザインをウィメンズウェアやメンズウェアと同等の地位に引き上げようとする姿勢だ。

モハメッドには、50,000ドルの賞金に加え、ティファニーのデザイン部門で1年間のフェローシップが授与される。これは若手デザイナーにとって、業界最高峰のブランドで経験を積める貴重な機会となるだろう。

受賞を祝うカクテルレセプションは、ニューヨークの象徴的存在であるティファニー本店「ザ ランドマーク」で開催された。ティファニーのダイバーシティ担当VP、CFDAのCEO、そしてティファニーのCMOが共同で賞を授与し、業界の重鎮たちが一堂に会する華やかな場となった。

このプログラムは2024年10月から2025年1月にかけて実施され、選考委員会によって選ばれた10名の参加者が最終プレゼンテーションを行った。参加者たちは4ヶ月間、ティファニーのデザインチームとのメンタリングセッションや、「ザ ランドマーク」見学、ジュエリートレンドやサステナビリティに関する講義など、多岐にわたる学びの機会を得た。

本アワードは、ティファニーの「ティファニー アトリウム」とCFDAの「CFDA インパクト」プログラムのコラボレーションによって実現した。次世代のアメリカのジュエリーデザイナーの育成を通じ、業界全体の活性化を図る意欲的な取り組みとして注目を集めている。

ジュエリー業界の未来を担う新たな才能の登場に、期待が高まっている。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000553.000010426.html