札幌グランドホテルで「アイヌの魂」を感じる!布アーティスト川村則子の世界展が開催中
札幌の中心部に位置する老舗ホテル、札幌グランドホテルで、アイヌ文化を現代的に表現する布アーティスト・川村則子氏の作品展「Spirit of the Ainu-川村則子の世界」が開催されている。2025年2月28日まで、グランビスタギャラリー サッポロにて無料で鑑賞できる。
川村則子氏は、北海道旭川市出身の布アーティストだ。1988年、札幌で開催された「世界・食の祭典」でタペストリー制作を始め、その後アメリカのスミソニアン国立自然史博物館での特別展に出品するなど、国内外で活躍してきた。アイヌの伝統的な着物制作を手がけた経験を持ち、アイヌの本質や手仕事への深い理解を基に、独自の表現方法を確立している。
本展では、川村氏がこれまでの経験や技術、思想を凝縮して表現した、アイヌの魂とそれを取り巻く世界をテーマにしたタペストリー作品が展示されている。落ち着いた色彩の中に生命力溢れる印象的な作品群は、観る者の心に深く響くことだろう。
札幌グランドホテルは、1934年に北海道初の本格的洋式ホテルとして開業し、今年で90周年を迎えた歴史ある施設だ。政財界の応接室や市民の社交場として長年親しまれてきた同ホテルが、このような文化的イベントを開催することで、地域の芸術振興にも貢献している。
本展は、アイヌ民族の歴史や文化に対する理解を深める貴重な機会となるだろう。布に宿るアイヌの魂と、その世界観を肌で感じられる川村則子氏の作品展。札幌を訪れた際は、ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001596.000007398.html