夜の西麻布で輝く「不在の記憶」 - ガラスアーティスト佐々木類の個展が話題沸騰中

2025/02/18

西麻布の夜を彩る新たな芸術の風景が誕生した。国際的に注目を集めるガラスアーティスト・佐々木類の個展「不在の記憶」が、オルタナティヴ・スペース【WALL_alternative】で開幕。2025年2月14日から3月8日まで開催されるこの展覧会は、既に美術愛好家たちの間で大きな話題を呼んでいる。

佐々木類は、ガラスを用いて記憶と存在の本質を探求する独自のアプローチで知られる作家だ。本展では、金沢で採集した植物をモチーフにした作品群に加え、新たな試みとして西麻布、青山、六本木エリアで採集した植物を用いた新シリーズ《植物の記憶 / 都市観察》も展示されている。

展示作品の中でも特に注目を集めているのが、《The Corner》だ。建物の隅を型取りしてガラスに鋳込んだこの作品は、空間の記憶を物質化する佐々木の技術の粋を示している。また、植物を封入したガラス作品群は、光を透過して静かに佇む姿が来場者の心を捉えて離さない。

さらに、本展では佐々木が推薦する北陸のドリンク＆フードメニューも提供されている。SAYSFARMのワイン、つりやの海の保存食、QINO SODAなど、作品の世界観と響き合う味わいを楽しむことができる。

入場無料で予約不要の本展は、夜18時から24時まで開催。日曜定休だが、仕事帰りにアートに触れる新しい楽しみ方を提案している。西麻布の夜景とともに、佐々木類の繊細な作品世界に浸る。それは、都市の喧騒の中に見出す静謐な美の体験となるだろう。

美術評論家からも高い評価を受ける佐々木類の作品。「不在の記憶」というテーマを通じて、私たちの日常に潜む見過ごしがちな美しさや、記憶の本質について考えさせられる。この機会に、夜のアートスペースで繰り広げられる新しい芸術体験を味わってみてはいかがだろうか。