アートとテクノロジーの融合が、文化財保護の世界に新たな風を吹き込んでいる。このたび、シンガポールの貴重なオルゴールコレクションがデジタル資産化されるという画期的なプロジェクトが始動した。その中心となるのは、アート×RWA（Real World Asset）を掲げるZoomARTプロジェクトだ。

ZoomARTプロジェクトは、文化資産のRWAによる新たな活用と市場創出を目指している。今回、シンガポールで唯一のオルゴール専門博物館であるSingapore Musical Box Museumが参画を決定。19世紀から20世紀初頭にかけて製作された貴重なオルゴールコレクションのRWA化が始まった。

このプロジェクトでは、オルゴールコレクションのデジタル資産化だけでなく、オルゴール文化の国際的な普及と次世代への継承、さらにはRWAトークンを活用した文化施設の新たな資金調達モデルの構築を目指している。これにより、文化財の保護と価値向上の両立が期待されている。

プロジェクトを支えるのは、between the artsとZoomART Foundationの業務提携だ。between the artsは、RWA化される現物資産の管理を担当。さらに、シンガポールの現物資産管理会社HERITAGE ＆ ARTとも提携し、コレクション資産管理サービス「COLLET」をRWA資産の管理システムとして提供している。

この革新的な取り組みは、文化財保護の新たなモデルとして注目を集めている。デジタル技術を活用することで、貴重な文化遺産を守りつつ、その価値を世界中の人々と共有することが可能になるのだ。アートとブロックチェーン技術の融合が、文化財保護の未来をどのように変えていくのか、今後の展開が楽しみだ。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000081.000061309.html