才能に障害はない!自閉症アーティストの個展が南青山で開催、細密な筆致と鮮やかな色彩に注目


障害を持つアーティストの才能を発掘し、就労の場を提供する「アート村」。その取り組みの一環として、パソナハートフルに所属する岩本悠介さんの個展が2025年3月11日から14日まで、東京・南青山のAnnex Aoyamaで開催される。
岩本さんは重度の知的障害(自閉症)を持ちながら、その特性を活かした独特の表現方法で注目を集めている。爪楊枝ほどの細い筆を使い、幾何学的な線と細かな色彩で描かれる作品は、鮮やかさと繊細さを兼ね備え、多くの人々を魅了している。
今回の個展では、岩本さんの約15点の作品が展示される。さらに、12日と13日には岩本さん本人による作品解説ツアーも予定されており、アーティストの視点から作品の魅力を直接聞ける貴重な機会となっている。
パソナハートフルの「アート村」は、1992年に「才能に障害はない」をコンセプトに設立された。現在は22名のアーティスト社員が在籍し、個性豊かな作品を生み出している。この取り組みは、障害者の就労機会を広げるだけでなく、社会に新たな芸術的価値をもたらしている。
岩本さんは2006年の入社以来、数々の展覧会に参加し、その才能を開花させてきた。「絵を描くことは好きだが、楽しむよりプロとしての知識を持って描いている」という彼の言葉からは、アーティストとしての真摯な姿勢が伝わってくる。
入場無料で開催されるこの個展は、障害者アートの可能性を広く知ってもらう絶好の機会だ。才能に障害はないという理念のもと、個性豊かなアートの世界を体験できる貴重な展覧会となりそうだ。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001916.000016751.html