京都を拠点に活動する注目の画家・品川亮の個展「And Life would all be Spring」が、2025年4月5日から29日まで京都 蔦屋書店6Fギャラリーで開催される。本展では、厳しい冬を乗り越えて訪れた春を祝うような、華やかで豊潤な作品が展示される。

品川亮は、日本画の伝統的な素材や技法を基盤としながら、近代美術の技法や現代性を取り入れた独自の表現を追求するアーティストだ。高校卒業後、イタリアやスイスで西洋美術に触れ、帰国後は「日本の絵画」の探求を始めた。岩絵具や箔といった伝統的な素材を用いつつ、やまと絵、琳派、狩野派などの様式を引用し、現代的な解釈を加えることで、新しい日本画の可能性を切り開いている。

本展では、和紙やアクリル、金箔などを駆使した作品が展示される。「After the winter」や「つばめ、たんぽぽ / Swallow,Dandelion」といった作品からは、春の訪れを感じさせる生命力溢れる表現が見て取れる。品川は「絵を描く時、紙をパネルに張り込んだ時点で、そこには空間がもう描かれていて、僕はそこに絵の具を使って演出を加えている」と語り、絵画制作に対する独自の視点を明かしている。

品川亮の作品は、京都の寺院や美術館にも所蔵されており、国内外で高い評価を得ている。掛け軸や襖絵などの伝統的な様式から現代の建築空間まで、幅広い表現に挑戦する姿勢は、日本美術の新たな可能性を示唆している。

本展は、アートと文化の「伝統と最先端」が共振する場として知られる京都 蔦屋書店で開催される。会期中は作品販売も行われ、4月5日11時より店頭でエントリー受付が開始される。入場は無料で、オープニングレセプションは4月5日17時から18時30分まで行われる。

日本画の伝統と現代アートの融合を体感できる貴重な機会となる本展。春の京都を訪れる際は、ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001051.000058854.html