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AIの先駆者が芸術家に転身!? 東京都の支援プログラムで注目の現代アーティストに

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アート・絵画・工芸
絵画(日本画・洋画)・美術展
報道発表
プレスリリースより

AIの第一人者として知られる窪田望氏が、意外な分野で新たな挑戦を始めている。東京都とアーツカウンシル東京が主催する「Tokyo Artist Accelerator Program(TAAP)」の第2期支援アーティストに選出されたのだ。

窪田氏は、AI開発企業の経営者としての顔を持ちながら、「AIが発展する社会の無自覚な暴力性」をテーマに作品を制作する現代芸術家としても活動している。国内外で20もの特許を持つAIのエキスパートが、なぜアートの世界に足を踏み入れたのか。その背景には、AIの発展と共に見落とされがちな「社会的マイノリティー」への深い洞察がある。

窪田氏の作品は、AIが排除しがちな「外れ値」に光を当てる。例えば、「Hand Sketch, Pencil Drawing」では、AIが苦手とする5本指ではない手の描写を通じて、裂手症の人々の存在を浮き彫りにした。また、「バイナリ化する幽玄」では、AIがノイズとして処理してしまう鈴虫の音を使い、テクノロジーの進化と伝統文化の衝突を表現している。

今回のTAAPでの支援を受け、窪田氏は2025年に「認知症」をテーマにした新作の制作に取り組む。8ヶ月にわたるメンタリングを経て、11月には「TAAP Live」でプレゼンテーションを行う予定だ。

AIと芸術の境界を越えて活動する窪田氏の挑戦は、テクノロジーと人間性の共存を模索する現代社会に、新たな視点を提供するかもしれない。彼の作品が問いかける「普通とは何か?」という問いは、私たち一人一人の心に響くものがあるだろう。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000071.000038825.html