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音を色に変える!大阪芸大生が革新的な「音声可視化」技術でJIDF学生文化デザイン賞グランプリを獲得

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報道発表
『JIDF学生文化デザイン賞2025』入賞者&JIDF選抜会員(審査員)(プレスリリースより)

次世代を担う若者たちの創造性が光る「JIDF学生文化デザイン賞2025」の結果が発表された。一般社団法人日本文化デザインフォーラム(JIDF)が主催するこのコンペティションで、大阪芸術大学4年生の今井凜さんが「音を色に変える 〜音声の可視化の研究〜」というプロジェクトでグランプリを獲得した。

今井さんの作品は、音の周波数や音色を分析し、独自のパターンを生成する機械を制作したもの。この革新的な技術は、聴覚情報を視覚化することで新たな発見を促すだけでなく、聴覚障害者への音の新しいアプローチとしても期待されている。審査員たちは、現時点での完成度の高さと今後の発展性に注目し、高く評価した。

準グランプリには、武蔵野美術大学3年生の佐藤雪乃さんの「月のはこべや」が選ばれた。アリゾナ大学の月の方舟計画からインスピレーションを得たこのプロジェクトは、変化していく住空間の記憶を未来に保存するメタバースを提案している。

JIDFの水野誠一理事長は、「若者たちの斬新なアイデアと情熱に、私たちも刺激を受けています。今回のコンペティションを通じて、次世代のクリエイターたちが持つ可能性の大きさを改めて実感しました」とコメントしている。

このコンペティションは、アート、デザイン、建築、科学、文学など多彩な分野の専門家が集うJIDFが2018年に創設。全国の学生から「今考えている、進行しているクリエイティブなプロジェクトやコンセプト」を募集し、書類選考を通過した6名がファイナリスト・プレゼンテーションに挑んだ。

グランプリと準グランプリ以外にも、京都大学大学院生の高橋励さんの「未来におくる詩」や、国立台北教育大学のChuang Chu-Anさんの「EDL - Emergency Door Lock」など、独創的なプロジェクトが入賞を果たした。

JIDFは、この賞を通じて若者たちの創造性を育み、日本の文化デザインの未来を切り開くことを目指している。今回のコンペティションの模様は、後日YouTubeの「日本デザインフォーラムチャンネル」で配信される予定だ。

今後も、このような若手クリエイターの登竜門となるコンペティションに注目が集まりそうだ。彼らの斬新なアイデアが、どのように社会に還元され、私たちの生活を豊かにしていくのか。その展開が楽しみである。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000035.000026246.html