京都で世界的写真家の魂を捉える!ディオールが贈る「グラシエラ・イトゥルビデ展」が開催
ファッションとアートの融合が、また一つ新たな形を見せる。世界的ラグジュアリーブランド「ディオール」が、メキシコの写真家グラシエラ・イトゥルビデの日本初となる大規模個展を京都で開催することが決定した。この展覧会は、2025年4月12日から5月11日まで開催される「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」の一環として行われる。
グラシエラ・イトゥルビデといえば、メキシコの地域社会を捉えたモノクロ写真で世界的に知られる写真家だ。1942年メキシコ生まれの彼女は、1969年に映画を学び、その後写真の世界へと足を踏み入れた。彼女の作品は、メキシコの伝統や儀式、そして先住民コミュニティの力強さを鮮やかに映し出すことで高い評価を得ている。
今回の展覧会は、イトゥルビデの60年にわたる写真家としてのキャリアを振り返る貴重な機会となる。彼女独特の視点を通して捉えられた世界の姿は、観る者の心に深く刻まれることだろう。特に、サポテカ族の女性たちやムクセス族の日常を捉えた作品は、彼女のフェミニズム支持の姿勢を如実に表している。
ディオールとイトゥルビデの関係は、実は以前から続いていた。2018年のクルーズコレクションでは、オアハカでの写真ルポルタージュを手がけ、2023年にはメキシコで開催された2024年クルーズショーを機に、VOGUEメキシコ版の表紙やページを飾るポートレートシリーズを撮影している。
この展覧会は、アートへの情熱を持ち続けるディオールの姿勢を改めて示すものでもある。創設者クリスチャン・ディオールがギャラリーオーナーやコレクターとしての顔を持っていたことは、あまり知られていない事実かもしれない。しかし、その精神は今も脈々と受け継がれ、このような形で結実しているのだ。
京都市美術館別館で開催されるこの展覧会は、ファッションとアート、そして文化の境界を越えた魅力的なイベントになることは間違いない。世界的写真家の眼を通して見る世界の姿に、私たちはどんな発見をするだろうか。その答えを見つけるため、ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000535.000014810.html