BLアワード2025結果発表!大学生の哲学BLが総合1位に輝く


商業BLレビューサイト「ちるちる」が主催する「BLアワード2025」の結果が発表された。2024年に発売された商業BL作品を対象に、読者投票によって決定されたこのランキングで、総合コミック部門1位に輝いたのは大麦こあら著『能美先輩の弁明』だ。
『能美先輩の弁明』は、哲学科を専攻する正反対な大学生2人の恋愛を描いた"哲学BL"。丁寧かつ斬新な切り口で描かれた作品性が評価され、SNSでも大反響を呼んでいる。すでに続編も決定しており、今後の展開にも期待が高まる。
次に来る部門では、初コミックスながら多くのユーザーから高評価を得た『お前のほうからキスしてくれよ』(やまやで)が1位を獲得。友人に恋心を抱いてしまったサラリーマンの葛藤を繊細に描き、読者の心を掴んだ。
注目のwebtoon部門では、韓国発の作品『夜画帳』(Byeonduck)が2年連続1位に。2位・3位にも韓国作品が続き、韓国BLブームの到来を感じさせる結果となった。
BLソムリエ部門では、『BUDDIES(上)』(倫敦巴里子)が大賞を受賞。大手ゼネコンのエリート部長と雇われたビル清掃員の青年が会社の不正を暴くストーリーが、重厚さと魅力的なキャラクター性で評価を集めた。
今回のBLアワードには約2万2千票の投票があり、10代から60代まで幅広い年齢層からの支持を集めた。また、日本語以外にも英語や中国語、韓国語での投票も見られ、BL作品の国際的な人気の高まりを示している。
BLアワード2025の結果発表に合わせ、主要電子書籍ストアやコミコミスタジオ、未来屋書店では特典小冊子の配布フェアも開催。23名の人気作家による描き下ろしマンガを収録した豪華な内容となっている。
BL業界の動向を占う重要な指標となっているBLアワード。今回の結果は、哲学的な要素を取り入れた作品や国際的な作品の台頭など、BL市場の多様化と成熟を示すものとなった。今後のBL作品の展開にも注目が集まりそうだ。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000103.000022111.html