直木賞作家が漫画家に!?荻原浩が自作小説『我らが緑の大地』をマンガで解説


直木賞受賞作家として知られる荻原浩が、自身の小説『我らが緑の大地』のあらすじを漫画化し話題を呼んでいる。KADOKAWAから2025年2月に刊行予定の本作のストーリーを、著者自らが描いたマンガで紹介するという斬新な試みだ。
荻原浩といえば、『海の見える理髪店』や『明日の記憶』などのヒット作で知られる人気作家。しかし、60代にして漫画家としてデビューを果たすなど、常に新たな挑戦を続けている。今回の漫画化も、そんな荻原の挑戦心の表れと言えるだろう。
『我らが緑の大地』は、スタートアップ企業「グリーンプラネット」を舞台に、植物が引き起こす不可思議な事件に立ち向かうワーキングマザーの研究者・野乃と、その息子・一樹の物語。植物の知性や、人間と自然の関係性を独自の視点で描き出している。
荻原自身が描いた漫画は、KADOKAWA文芸「カドブン」の特設ページで公開中。植物たちの不穏な姿や、それに立ち向かう親子の姿が、荻原独特のタッチで表現されている。小説を読んだ人はもちろん、まだ読んでいない人にとっても、作品の世界観を一目で理解できる貴重な資料となっているようだ。
本作のあらすじによると、主人公の野乃は植物の「会話」について研究している。ある日、改良された大豆を食べた人物が救急搬送されるという事件が発生。さらに、原因不明の山火事や猿の襲撃、謎の野人の目撃情報など、奇怪な出来事が相次ぐ。野乃はこれらの事件を「植物による反乱」と捉え、立ち向かおうとするが…。
SF要素を含んだミステリアスな展開が、読者の興味を引きつけること間違いなしだ。荻原浩ファンはもちろん、環境問題や生態系に関心のある読者にもおすすめの一冊と言えるだろう。
『我らが緑の大地』は現在、書店やオンラインストアで発売中。著者自らが描いたあらすじ漫画と合わせて、ぜひ本編もチェックしてみてはいかがだろうか。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000016957.000007006.html