子どもたちの冒険心を刺激する新しい物語が誕生した。第19回ジュニア冒険小説大賞を受賞した『ミクとオレらの秘密基地』（真栄田ウメ・作／カシワイ・絵）が、2025年5月20日に岩崎書店から発売される。

本作は、田舎町の小学校に転校してきた「笑わない女の子」と、彼女を笑わせようと奮闘する地元の子どもたちの友情を描いた物語だ。選考委員からは「これまでにない叙情的な冒険小説」と高い評価を受け、大賞に選ばれた。

著者の真栄田ウメさんは、「受賞の一報をいただいた際は、年甲斐もなく号泣してしまいました」と喜びを語っている。イラストを担当したカシワイさんは、書籍の装画や漫画を中心に活躍するイラストレーター・漫画家だ。

ジュニア冒険小説大賞は、21世紀を生きる子どもたちに冒険の魅力を届け、挑戦する勇気を与える新鮮な物語を発掘するために2001年に創設された。海外ファンタジーが主流だった当時、日本オリジナルの冒険物語を子どもたちに届けようという意図があった。

本作の特徴は、従来の「冒険」の概念を覆す新しい視点にある。選考委員は「子どもにとって（いえ、大人にとっても）『だれかと出会って懸命に心を通わせていく』過程にはわくわくがあり、これもまた『冒険』と呼べるのではないか」と評している。

『ミクとオレらの秘密基地』は、全国の書店やネット書店で予約受付中だ。子どもから大人まで幅広い読者層に、新しい「冒険」の魅力を届けてくれることだろう。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000374.000035751.html