「楽園」を描く中北紘子の個展、広島で開催!命の循環をテーマに新作披露


現代アーティスト・中北紘子の個展「mizu tekiteki」が、2025年6月13日から20日まで広島市中区の猫屋町ビルヂングで開催される。本展では、厳島の自然に触発された最新作を中心に、「命の循環」をテーマとした作品群が展示される。
中北は「作為と無作為の共存」をテーマに制作を続ける気鋭のアーティストだ。これまで花や柳、人魚姫、シャンデリアなどをモチーフに、絵の具の偶然性と作家の意図が交錯する独特の表現で注目を集めてきた。今回の個展では、厳島の豊かな自然に触れて感じた「楽園」のイメージを、新たな視点で表現している。
展示される作品の中でも注目は、《mizu tekiteki》と《kumo yuyu》だ。前者は紅葉をモチーフに現代と神代を結ぶイメージを、後者は水の循環を通じて命の循環を表現している。伊勢形紙を用いた技法や、花の中心部に見られる星形を縫い上げるなど、日本の伝統文化を取り入れた手法も見どころの一つだ。
個展初日には、建築家の谷尻誠氏を迎えてトークイベント「THINK_134」も開催。中北の創作の背景や思いに迫る貴重な機会となりそうだ。
東京藝術大学大学院修了後、本格的に創作活動を始めた中北は、神戸と米国カリフォルニアを拠点に活動。2022年には資生堂「THE GINZA」とのコラボアート、2023年にはジュエリーブランド「TASAKI」との協働で銀座やロンドンでの個展を実現させるなど、国内外で注目を集めている。
自然と人間の共生、そして命の循環という普遍的なテーマを、現代的な感性で表現する中北紘子の世界観。広島の地で開催される本展は、アートファンはもちろん、自然や生命の神秘に興味を持つ人々にとっても、心に響く体験となりそうだ。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000050.000015029.html