現代美術の巨匠、松山智一がホッパーの世界に挑む!NY州で個展「Morning Sun」開催へ


ニューヨークを拠点に活躍する現代美術家、松山智一が、2025年6月20日からニューヨーク州ナイアックのエドワード・ホッパー・ハウス美術館で個展「Tomokazu Matsuyama: Morning Sun」を開催する。本展は、アメリカを代表する画家エドワード・ホッパーの代表作《Morning Sun》へのオマージュとして企画された。
展覧会の目玉となるのは、松山の新作《Morning Sun Dance》(2025年)だ。この作品は、ホッパーが描いた1950年代の静謐な都市生活の内面風景を現代的に再解釈している。松山は「ホッパーの光や空間、孤独の捉え方は、私自身の絵画や『孤独との向き合い方』というテーマへのアプローチに強い影響を与えています」と語る。
松山の作品では、瞑想的な表情の女性が自らの内なる空間に目を向けている。室内には犬やカルチャー誌、装飾的なソファが配置され、現代における孤独のあり方がより多面的に表現されている。また、ウィリアム・モリスのテキスタイルと日本の伝統文様を融合させた衣服や、壁に掲げられたモハメド・アリのポスターなど、異文化の交差や多様性を象徴する要素も盛り込まれている。
本展では、メインとなるキャンバス作品に加え、制作プロセスを示すドローイングや、ホッパーの女性像を異なる視点から再解釈した作品2点も展示される。エドワード・ホッパー・ハウス美術館のエグゼクティブ・ディレクター、キャスリーン・モーツ・ベンニュイッツは「本展は、時代を超えて共鳴する二人のアーティストによる対話です」と述べている。
松山智一は1976年岐阜県生まれ。日本とアメリカの文化にまたがる自身のバックグラウンドをもとに、東西の美学を融合させた独自のスタイルを確立した。その作品は、ロサンゼルス郡立美術館やアジア美術館(サンフランシスコ)など、世界各地の著名な美術館に収蔵されている。
「Tomokazu Matsuyama: Morning Sun」展は、2025年6月20日から10月5日まで開催される。現代美術とアメリカ絵画の巨匠が織りなす、新たな芸術体験を見逃すな。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000095875.html